ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

 今日はもう、完全に春といって良い大変によい天気でぽかぽかで、上着は一切いらなというくらいである。といったって染井吉野はとっくに散ってしまったんだから暖かくて当たり前で、巷はもはや八重桜がそれはそれは重そうにたわわに咲いている。
 ここのところ日本海岸側では嫌というほどマイワシが捕れているという話をネットで読んでいた。だから、多分今だったらマイワシを食べにいったらきっと旨いに違いないと思ったまではよいのだけれど、じゃ、どこに行ったら食べられるだろうかと。
 わが家では二人揃って一杯のみに居酒屋に行くわけがないのだ。そこで思い至ったのは回転鮨屋である。そうだ!というのでアメ横に散歩がてらでかけたら、ほうら見てご覧、回転鮨屋の店先に「マイワシ」の文字が躍っているじゃないか!
 入ってみたら独りの隙間もなく正に満員。やや、これはまずい、鰯を食べられちゃうんじゃない過渡期になるのがおかしい。こんな日に茹でたエビなんて食べている人を見ると、「オイオイ、何を食べてんだよ」といいそうだ。
 アメ横の回転鮨屋はお客の中にも外国人客がいるだけじゃなくて、従業員だって中国人もいるし、フィリピン人の人だっているし、非常に国際的なのである。すごいな。
 散歩代わりに出てきたんだからと、帽子屋に顔を突っ込んで布のハットで鍔の広いものがないかと尋ねるがやっぱりない。そこから末広町まで歩いて、銀座線で銀座に出て、今度は本屋に行き、そこから靴屋に行き、結局本を数冊手に入れただけで帰ってきた。
 6千歩にも届かない位なのに、やけにくたびれたのはここのところ歩いていないからだ。これはいかん。

考える人 2013年 05月号 [雑誌]

考える人 2013年 05月号 [雑誌]

 この雑誌に私は至極ご執心なのだけれど、今回の特集である小林秀雄については全く興味もないし、これまで全く何も知らない。この中に白洲明子という人が登場する。あの白洲の系統かなぁ、いやだなぁと思ったら小林秀雄の娘だという。この雑誌には小林秀雄河上徹太郎の対談を収録したCDが巻末に付いているという珍しい企画なのだけれど、おかげで大変に読みにくい。

消えたヤルタ密約緊急電―情報士官・小野寺信の孤独な戦い (新潮選書)

消えたヤルタ密約緊急電―情報士官・小野寺信の孤独な戦い (新潮選書)

 新潮選書である。私が大嫌いな新潮社の出版物であるのは上の「考える人」と一緒だというのが皮肉。先日、保阪の話でこのヤルタ会談時のソ連アメリカ、つまりスターリンルーズベルトの間の密約の話を聞いて驚いたと書いたけれど、この本にはそれがあまねく書かれているらしい。昨年の8月に刊行された本で、私が1800円を惜しんでいたのか、あるいは既に持っているのに読んでいなかったかのいずれかである。

週刊 金曜日 2013年 3/29号 [雑誌]

週刊 金曜日 2013年 3/29号 [雑誌]

 買いそびれていた。銀座の教文館に行くと、残っているバックナンバーであれば入手ができる。

週刊 金曜日 2013年 4/5号 [雑誌]

週刊 金曜日 2013年 4/5号 [雑誌]

 この号のp.5に和歌山カレー事件のヒ素を新たな設備を使って分析した京都大の河合潤教授の論文によると、両方のヒ素が一致しないという結論が出ているという記事がある。あの日その一致という鑑定だけが証拠となっているに等しい裁判なだけにこれは重要な話だ。