ほぼ足りてまだ欲 その先

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居直り

 私より少し上の人たちの頃の職場は「セクハラ」なんていう言葉がなかったから職場でも、帰りの飲みでも、今から考えるとろくでもない下世話ジョークが平気だったなぁと今から考えると隔世の感がある。
 今でもその流れは留まるところがなかったりする。だから、今そんな話題を耳にすると思わず周りをうかがってしまうのだけれど、当人はそんなこといっこうにかまいはしない。というよりはそれのどこがおかしいのか、それを聞いてどんなことを思う奴がいるのかなんていうことを想像するという配慮というものはこれっぽっちの発想もない。
 そんな話を嫌がる男がいること自体がまず想像できない。男というものはそういうものが好きだし、平気なんだと思っている可能性がある。そこにはある種の傲慢さが存在する。そういう人たちの方が素直で明るく屈託がなくて、そうでない方が陰湿で、むっつりでいやらしさという点では遙かに超えているんだという決めつけすらある。
 ただ単に人前で一人でも嫌がる人がいる可能性のあることをしないというにすぎないのであって、そこにはそれ以外のものはない。
 例えば、人と一緒にご飯を食べるのにくちゃくちゃぐちゃぐちゃ喰ったら、イヤだなぁと思う人がいるかも知れないと発想する方が、「しょうがないだろう、これしかできないんだから、細かいことをごちゃごちゃ言うなよ」という居直りに勝てない場合が良くあったりする。
 障がいと共に生きている人に対する配慮というものもそういう発想が必要なんだろうと思っているのだけれど、「そんなことをいっていたらこの世の中やっていけない」と突き放すのは「傲慢」としかいいようがない。