ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

爺・婆

 私が話を聞きに行くようなところは殆ど爺さんと婆さんで埋め尽くされるというようなところばかりなので、爺さん・婆さんネタには困らないのだけれど、今日の爺・婆はほとほと閉口したのである。
 なぜかいつもの場所ではなくて、多少狭い部屋に場所が変更になっていた。確かに前の部屋では結構ゆったり座っていたから、狭くなってもこなせるはずだ。ところが爺も婆もみんな二人掛けの机に一人で座って横に荷物をどかっと置いて知らんぷりだ。どいつに声を掛けてどかせようかと見回していたら、目の前の椅子に鞄を置いていた婆が気を効かせたのか、自責の念に駆られたのか、その鞄を外したから、「あ、ありがとうございます!」といって座ろうとすると、その婆と目があったんだけれど、その婆は私をにらみつけたのだ。他の奴のところへ行けよ、ここに来るなといわんばかりだった。この婆さんは後で講師に向かって、「それでは先生は日本軍は先の戦争で侵略したというのですか!」といったのだ。しているだろ。少しは本を読めよ。櫻井よしこや百田ばっかり読んでるんだろうなぁ。
 やれやれと本屋にいったら、キャッシャーのところで向こうから来た爺さんとこっちからいった私が列で鉢合わせ。どうぞと手を出していったら、この爺さん何もいわずに当然という顔で私の前に立った。よっぽどえらいのか、よっぽどのバカ。親の顔が見たい。
 トイレの入り口で中を窺ったら出ようとする爺と顔があった。私は「失礼!」といったけれど、その爺さんはやっぱり無言だった。
 こういう事を羅列するようになったら、爺も本物だと思うのだけれど、この国はみんな言葉を失ったのだね、きっと。
 今日はこのレクチャーの全5回の最終日だったのだけれど、多分に自分の考えを確認しに来ている人たちが殆どなのではないだろうか。講師の話を聞いて何か考えるところがあるのなら良いけれど、自分の思いたいように話を聞き取るということをしそうなんだろうなぁ。