ほぼ足りてまだ欲 その先

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イントロ

 またこんな事を書くと「君の家は昔から恵まれておったのだねぇ」という人が必ずいる。確かにそうかも知れない。だから、この歳になってもボンボンだといわれるのかも知れないが、この程度は世の中にざらにいるレベルであって、恵まれていないというジャンルには入らないのは知っている。と居直るしかないから先にそうしておく。(あぁ、こんな事を書かなきゃならないのは面倒だ。)
 小学校二年生の一学期に、私はツベルクリンが陽転してしばらくの間、親父の書斎として作られたらしい4畳半にひとりで寝ていなくてはならなかった時期がある。実はそれが小学校一年の時だったか、三年生の時のことだったか、と記憶が定かではなかったのだけれど、昨年実家を潰した時にでてきた通信簿で、それが二年生の一学期だったことがわかった。
 で、その部屋に電蓄があったと前にも書いた。その電蓄、つまり電気蓄音機(素晴らしいネーミングだ)だけれど、これで良くSPの童謡を聴いていた。何しろやることがない。ラジオとそんなレコードを聴いていた。
 だから未だに「鐘の鳴る丘」のような曲のイントロからそらんじることができる。これはきっと死ぬまで忘れないことだろう。認知症になろうともこれは多分忘れない。うちのおふくろに認知症の症状がまだらに出始めて、それでもふとした拍子に東京ラプソディーの「ティールーム」を「シィ〜ズゥムゥ〜」と覚えていたと歌った時のように。
 あ、そういえばこの話ですらもう何回かここに書いたことがある。