ほぼ足りてまだ欲 その先

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着物

 いつまで経っても欧州で着物はちゃんと理解されることはないらしい。そもそもかつての欧州の王侯貴族の間で流行ったのはシノワーズだから、チャイナの風俗と日本の風俗なんかに区別なんてついていない。しかも19世紀の終わりから20世紀の初めにかけてじゃポニズムなんぞといっていた連中だって、いっかなチャイナと日本の区別がついていない。そもそも日本の着物がこんなに複雑な構造になっているとは思っていない。尤も日本人だって、今や本当に着物のことがわかっている人は半分もいないだろう。何しろバスローブと同じ様に使っていた傾向にある。で、この写真なんだけれど、まさに20世紀に入ったあたりにもので、女の人だけ左前になっている。そうか、彼らの洋服は男合わせと女合わせがあるから、そうなるのか、とわかった次第。ま、今に至っても、浅草の仲見世なんかで外国人観光客向けに売っている、まるで戦後の土産物の様な、チャラチャラした着物を見たら、それで良いですよといっているかのごとくであるよ。