ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

ハーレム・グローブ・トロッターズ

 私がまだ子どもの頃だったから1950年代だったのか、それとももう既に1960年代に入っていたのかほとんど記憶にないのだけれど、黒人ばっかりのコミックバスケットボールチームが日本にやってきた。私はどこで見たのかハッキリしないのだけれど、現場で見るチャンスがあったとは思えないから、テレビ中継だったのだろうか。それはそれはとてつもなく面白いバスケットボールだった。あれはちゃんとシナリオがあったのだろうか。相手の白人チームがあれこれディフェンスをするのだけれど、それをあざ笑うプレイの連続で笑いが止まらないながら、驚くようなプレーの連続だった。
 昨日の夜中に眠いような、それでいながら翌朝定時に慌てて起きなくても良い気楽さからテレビをつけていたら、当時のトロッターズのスター選手で、後にオウナーから独立して自らの興業を売って歩いたリース・テイタムがようやく米国のバスケットボールのHall of Fameに名を連ねることになったそうで、その次男がセレモニーに出席した様子が映し出されていた。
 あの頃のアフリカ系プレイヤーは行動も制限されていたし、ごく当然とされていた差別の視線の中で随分苦労したことだろうことは想像に難くない。今やNBAのコート上に白人プレイヤーを見ることの方が珍しいし、その白人だって欧州出身者であることが珍しくない。時代は大きく変わったのだと本当にこの半世紀の変化に驚く。