股関節の痛いのは、運動が足りていないからなのだろうか。じゃ、散歩に行かなきゃならないじゃないか。というので家を出た。頭の中にあるのは歯医者に金を払いに行かなきゃならない、ネットで買った切符を7-11で出してもらわなきゃならない、そして昼飯を「かめや」という立ち食い蕎麦屋で食べたい、こういうものだった。
払いの金を銀行で下ろして外に出たら、ゴロゴロ荷物をもって歩道のど真ん中に立っている姉ちゃんが邪魔だなぁと思ったら「Excuse me!」と呼び止められた。日本人じゃないって事だ。「これはどこですか?」と覚しき言葉を喋り紙を見せた。booking.comのホテル予約のコピーだ。住所を見せられてもわからないから「ホテルの名前は?」と聞いても要領を得ないからその紙を見たらすぐわかった。「straight ahead about100-150m left side!」といったけれど、それすらわからないようだった。日本語も英語も通じないまま一人で来たのか。若い子は大胆だなぁ。
歯医者に行ったら午前中で終わりで、時計を見たら午後12時15分だった。ま、人生はそんなもんだ。で、地下鉄の駅まで裏を通っていったら昔ボーイスカウトでお世話になった方に遭遇。もう90歳だという。驚いたけれど、私が股関節が痛くても当たり前か。
京橋で地下鉄を降りた。モンベルに行って大きめのデイパック型のザックを見る。本当に充分大きいのかどうかがわからない。今度25Lのザックを背負っていって比べてみなくてはならないなぁと思うのだけれど、あれ?この前担いでいったんじゃなかったっけ?
教文館に入って週刊金曜日を買おうとすると、月刊世界の3月号、G2の18号が見つかり、光文社新書の「ニューヨーク美術案内」と中文庫の「華族たちの昭和史」を手にしてしまう。帰りにすればいいのに、ずっとぶら下げて歩く。
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地下二階の靴売り場ももう一度見た方が良いなと降りていった。すると、ほぼ黒一色のミドル丈くらいのトレッキング・シューズにSALEのタグがついている。つま先のプロテクションもしっかりしている。で、これしかサイズはないんだという。じゃ、履いてみるかと履いた。するとゆるゆるではないけれど、ちょっときつめかもしれない。しかし、今は相当に分厚い靴下を穿いている。しかも店員の兄ちゃんが「これ、多分使っていると緩みますよ」という。これ、多分売らんかなトークだ。だけれど、地味なのと、安いのに目がくらんでそのまま履いて帰ってきた。うちに帰ってネットで見たら好日山荘だけ出なくて、メーカーのウェブショップで既にセールになっていた。
好日山荘から出たところで、見たようなおじさんが私の前を横切った。中尾彬だった。 電通通りの一本東側の道を新橋に向かっていく。8丁目に「かめや銀座店」がある(銀座8-5-22 805銀座ビル 1F)。私が入ったらもう2時過ぎだった。先客が二人いたが、一人はすぐ出た。ここには自販機はない。
厨房にいるお兄ちゃんに「ひやしまかない!」と注文。暖かいまかないも普通にある。550円也。お兄ちゃんに現金で払う。
うちで夏場に私がやっているぶっかけにかなり近い。しかし、ここのは旨い。蕎麦が旨い。とろろと揚げ玉は合う!葱が多すぎる。冷やしだととろろが残るから、最後まで啜ることになる。旨い。
そうだ、ここまで来たんなら、友人の絵が出ているというギャラリーを覗いていこうと思ったら天國の裏ぐらいだった。ところが見つけたものの、なんと、明日からなのだった。
京橋まで戻ってきて銀座線に乗ったら、一杯だった。中吊りを眺めていると、おじさんの声で「おじさん!」という。一体誰のことをいっているのかと思ったら、孫を連れたお爺さんが私に「おじさん!」と呼びかけているという大変に複雑なことになっていた。小学生くらいの孫娘を立たせて、私に座れというから「いや、それには及ばない!」といったら次の日本橋で降りるんだというから、じゃ、ってんで小学生に「ありがとね!」といったら大変に恨めしそうな顔をされてしまったのだった。いや、まずいんじゃないの?
彼らが日本橋で降りて向かいのガラスまでに映ったのを見てふと気がついたら、私の横に座っている女性が私とほぼそっくりなツイードのキャスケット(ハンチングの頭が大きいといったらおわかりだろうか)を被っているじゃないの。多分相当にいやがっているだろうなぁ。その女性はスカートもツイードのヘリンボーンで決めているのにねぇ。
地下鉄を降りて歩き出したら、食い物屋から出てきたおじさん二人組が見たようだと思ったら「コント山口君と竹田君」だったのは嬉しかったなぁ。テレビで見るのと、全然変わらない。
10,400歩だった。