ほぼ足りてまだ欲 その先

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文庫本

銀座界隈ドキドキの日々 (文春文庫)

銀座界隈ドキドキの日々 (文春文庫)

 和田誠ってのは多摩美在学中に「日宣美」に入選、一等賞を取ったそうだ。いくら昔の話とはいえ、天才だな。銀座の昔話が出てくるんだとしたら、ちょっと面白いかも知れないと思っている。ちょっと読み始めたら面白くって、他のことが手につかなくなる恐れがあって、慌てて本を閉じなくてはならなかった。


誰も知らない  谷川俊太郎作詞・中田喜直作曲 Nobody knows
「みんなの唄」第一回 アニメ和田誠

 たばこのハイライトのパッケージデザインは和田誠だそうだ。
 この本は銀座界隈なんだから、なにか銀座関連の話が出てくるだろうと期待している。並木通りには大倉商事の古い建物が建っていた。その近辺には並木座という邦画の名画館があった。で、そのすぐ傍だったと思うのだけれど、山関連の「チロル」という店があって、この店の名前がこの本に出てくる。登山靴やスキー靴を注文するような店だった。当時の山道具の店はとっても洒落ていて、海外の様々な関連グッズをここは扱っていた。和田誠によると伊丹一三もここに来ていたらしい。私は大倉商事に勤めていた友人に教えて貰っていって板敷きがある。しかし、とてもここでは買えるような収入を得ていたわけではないから、好日山荘とか、神田のサカイヤなんてところをあさっていた。そういえば、そんなこともあって、革のトトレッキング・ブーツを買ったことがあった。バックスキンで、赤いシューレースだった。あれはいったいどこへ行ってしまったんだろう。ひょっとすると未だに靴箱の奥に隠れているのかも知れない。


 この川上未映子、という人を私は全く知らないし、村上春樹の本はほとんど読んだことがないのに、どうして、こんな本を手にしてしまったのか、我ながら理解がしがたいものがある。小説はほとんど読まない、というより中学生時代の「にんじん」以降記憶にないくらいなのに、なんで村上春樹を手にするのか。ただ単にミーハーなだけなのか、それとも名前負けしたのか、これがわからない。しかし、このインタビュー本は少なくとも小説ではないわけだ。だからまだ私自身として抵抗感がない、ということかも知れない。

人の砂漠 (新潮文庫)

人の砂漠 (新潮文庫)

  • 作者:沢木 耕太郎
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1980/12/29
  • メディア: 文庫
 沢木耕太郎の本もほとんど手にしたことがない。それだのに、なんでここで手にしたのかと申せば、なぜか、私のAnazonのほしいものリストに載っていたからである。このリストに加えられてあるということは、どこかでこの本に触れた人がいて、それを読んで、あ、これは一度読まなくてはならないんだなと肝に銘じた、ということになるのだ。しかし、この本は最初は昭和52年、つまり1977年に出版されたものであり、この頃、私たち(沢木耕太郎は私と同じ歳)は弱冠30歳で、巧く行かない会社員生活に漫然とした日を送っていた私に比べ、彼はもう既にこんなことになっていたんだから、人生の歴史に彼我の差を感じるわけだ。じっくりこの分厚い文庫本を読ませて戴こう。