ほぼ足りてまだ欲 その先

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梅雨入り

日本橋川はもう随分前からなんかの工事をやっているんだけれど、近くまで来たら昔のどぶ川の時の臭いがした。

 滅多に小説なんて読まないのに、今日は二冊も買った。一冊は藤沢周平の「たそがれ清兵衛」で、もう一冊は森達也の「千代田区一番一号のラビリンス」という。「たそがれ清兵衛」は昨日社会人セミナーの先生が仕切りに藤沢周平は面白いといっていたので、では一番人気の作品はなんだろうと検索したら、これが一位になっていたのだった。確か、真田なんとかが主演で映画になっていたのを知っている。なにしろ藤沢周作は人気な時代作家のようだから、多作である。この種の本はその辺の古本屋できっといくらでも売っているのだろうけれど、そういう古本屋に行かなかったので、失敗だった。きっとブックオフだったらどこでも入手できただろう。
 「千代田区一番一号のラビリンス」は森達也が小説なんて書くんだ!と驚いたので、どんなものか読んでみたかったのだけれど、のっけから、なんだか村上春樹のようだなと思いつつ、村上春樹だって、海辺のカフカしか知らないのだった。

 朝からずっと冷たい雨で、温度は4月くらいだというから、サマーセーターの上に、レインジャケットで出かけた。ちょっと汗ばむこともあったけれど、概ね塩梅はよかった。雨がこれだけ降るとさすがの平日は爺婆のぶらぶらも少なく、昼飯に外へ繰り出す勤人も少なく、歩くのには難儀をしない。それでも寿三丁目の人気のトンカツ屋は通りががりに覗くと八割方席が埋まっていた。さすがの人気だ。店の前の枇杷の木には点々と黄色い実がなっている。そういえば枇杷の木は都会の植え込みにも結構な数が植っている。