ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

atプラス14

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 季刊だったんだっけ、と思い直すというくらいここのところこの雑誌は私の頭の中になかった。え〜っと、いつからこのプラスがくっついて仕切り直したんだっけ?なんだか随分分厚くなってきた(176頁)なぁ、という印象と段々論壇誌といって良くなってきたんじゃないかという印象だなぁ。森達也が日頃から彼がいっている麻原彰晃の死刑への疑問を書いている。「麻原彰晃が、なぜサリン事件を起こそうとしたのか、その理由をこの社会はまだ獲得していない」がそのタイトルなんだけれど、確かに、何でなのか、私は知らされていないぞ。小熊英二湯浅誠の対談、保坂展人の「区長として世田谷区で脱原発を目指す」も読んでみたくなる。
追憶のひとびと

追憶のひとびと

 この本の存在を知ったのは随分最近(多分昨日、一昨日くらいの話だ)のことだけれど、何で知ったのかを忘れた。机に置いてあるメモノートに走り書きにしてあるのだから、ネット徘徊中か、ラジオで聴いたかのいずれかであろう。なんでメモったのかといえば、色川大吉といったらもう既に80数歳になる歴史学者で彼の「ある昭和史」には至極感銘を受けた記憶があるだけでなく、いつまでも色川武大と紛らわしい記憶があるからなんだよね。もうひとつ踏み込むと色川武大のもうひとつの名前、阿佐田哲也阿刀田高と紛らわしい。
 この本で色川大吉は50人の人たちを取り上げているのだけれど、その中に色川幸太郎と色川武大が入っている。色川達は遠い親戚だ。色川家というのは紀伊那智勝浦に近い色川郷の出なのだそうだけれど、そこに色川姓は誰もいないという。光圀の時代に膨大な資料とともに水戸に移されてしまった。色川大吉色川武大の間にはどうやら「話の特集」の矢崎泰久が介在しているというのも面白い。
 となるとだ、浅草雷門中部町会の鰻屋「色川」も関係があるんだろうか。