どうやら宗教団体が生み出した政党、公明党は軍国主義に突っ走る自由民主党(自由という概念もわかっちゃいないし、民主政治という言葉には明らかに反しているけれど)に歩調を合わせて戦争への道をひた走っている。なにしろ、自衛隊の海外派遣の恒久法制定を認めたというのだから、これは言い訳のしようがない。つまり、創価学会という仏教系だと自称している宗教団体はこれまで70年間日本の国が守ってきた「戦争という行為を持ち出さない」としてきた高邁なる思想を擲って、事が及べば、自国が攻撃される恐れがなくたって軍を派遣するかんな!という実に幼稚な、まるで映画「猿の惑星」のゴリラ軍団のような解決法に諸手を挙げて賛成したって事なんだ。
あれ?「猿の惑星」が戦前の日本軍を象徴する想定だというんだったっけ。物事は逆か。
とにかく平和を唱える「宗教」団体が聞いて呆れる。尤も昔から宗教は時の権力とつかず離れずが発展の大原則のようなところがあるが、創価学会=公明党に至っては権力につかず離れずどころか、権力の中に自ら喜んで埋没しているんだから呆れるを通り越している。
昨日の参議院予算委員会で暴走族あがりが「八紘一宇」だなんて言葉をとりだして、捕虜の強制労働で稼いだ企業あがりと嬉しそうに言葉を交わしていた。安倍晋三が首相になるまで、この種のやりとりは彼らが表面では取り澄ましながら、裏の同好の諸氏とつるんで密かに開く極右団体の集まりでのやりとりだったものが、アホの晋三が首相になってから、朝から堂々と国会議事堂の中でやりとりするようになった。今や世耕の坊ちゃんが我が意を得たりといわんばかりのドヤ顔で横をちょろちょろする中、菅はなんでも「問題ない」と門前払いをしながら、極右の行動を平気でとるようになった。なんといっても山谷や稲田がキーパーソンを演じる一派が政権を担当する国家になったことを驚かない相手国はいないだろう。驚いていないのはぼぉ〜ッとしている日本国民だけだ。ドイツの元首がやってきたって、その発言を平気で削除したり、通訳しなかったりするような国なんだからこの国は滅びて当然な路線を歩んでいる。
確実に日本は衰退の道を歩んでいる。それも実に悲惨な形に。