ほぼ足りてまだ欲 その先

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全仏

 さぞかし日本では大騒ぎだったんだろう。あいにくと錦織の試合の当日は全くテレビに縁のないところにいたので、全く見ることができなかった。しかし、ネットでRoland Garrosで検索すると全仏のサイトにつながり、Liveをクリックすると女性の声でライブ中継をやっていた。ラジオでテニスの試合というのはずいぶん違和感があるけれど、ちゃんとわかった。
 全仏テニスといったら、かつてはテレビ東京が独占中継していて、テレビ東京のスポーツアナウンサーといったら藤吉次郎だった。彼は大学が同期で、あの同期には立川談志と親しくしていた演芸評論家で、寄席ではもはや数少ない三味線の小菊姐さんの旦那、吉川潮もいた。藤吉次郎も吉川潮も確か学部も一緒だけれど、全く違うクラスだったから面識もなかったけれど、藤吉次郎は共通の友人の結婚披露宴で話したことがあるが彼はもう覚えちゃいないだろう。数年前に同期会で彼がフリーになったことを知ったけれど、今どうしているのか全く知らない。吉川潮に至っては学生時代に共通の友人とキャンパスで雑談している時に挨拶したことがあるくらいで、その後キャンパスで見かけて会釈した程度だから、向こうは全く覚えちゃいないだろう。
 なにしろ、数年前の同期会で同じクラスの群馬の著名な温泉宿の息子に声をかけたら、向こうが全然覚えていなかったくらいで、たくさんいた大学の同期なんて分かるわけがない。
 そんな人生なのに、フェイスブックなんてものが普及してから、時々思いもしなかった人を見かけてドキッとすることがある。繋がってもらったほうがいいのか、知らんぷりしてそのままにしておいたほうがいいのか、しばし悩むが概ねそのまま通り過ぎる。
 そのほうがいいことのほうが多いかもしれないと思うのは、自分の人生が失敗続きだからかもしれない。