ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

こんなこといっちゃなんだが

 柳家小菊さんという三味線を弾きつつお歌いになる芸人さんがおられましてね、時として寄席で遭遇いたしますよ。今時、お座敷に上がるなんてことは全くあり得ない状況でございますし、こうした、都々逸やら、端唄、新内やら、耳にするチャンスなんてほとんどございませんね。昔は三亀松なんてお爺さんがテレビに出てきて「ちょいとぉン」なんてやってて、気持ち悪いなぁと思いながらも、普通に都々逸を聞かして貰えてんですが、今じゃそんなこともございませんねぇ。「三千世界のカラスを殺し、主と朝寝がしてみたい」だなんて、誠に不謹慎な都々逸を高校生が諳んじていたりして、誠に怪しからん次第でございました。
 それがたまたま入った寄席で、お出ましになるので、お伺いするチャンスに遭遇するんですが、これがねぇ、日頃聞いたことがないから、ほとんどのお客さんは目が点。何をどう評して良いのかわからない。多分半分口が開いた状態でしょう。
 だからなのか、お姐さん、見るからに「あんたたち相手にやってもしょうがないわよねぇ」という雰囲気に充ち満ちちゃうんでございますよ。これはねぇ、いやぁな雰囲気ざますよ。
 小菊さんの旦那、吉川潮さん、最近名前をとんと聞きませんが、お元気なんでしょうかねぇ。