ほぼ足りてまだ欲 その先

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イラン革命

 あれは1979年2月モハンマド・レザー・シャー(パーラヴィー)から反政府側が政権を奪取。亡命したパーラヴィーの入国を米国が認めたことに反発した学生がテヘランアメリカ大使館が占拠されてしまったのが11月の出来事だった。アメリカは大使館の解放を計ったが失敗したこともあった。
 あの年、私は会社の中での短期留学システムの推薦を受けて米国のUtah州へ約3ヶ月間言語習得に出かけた。ところがその面接の時に、当時委託社員で社員の他言語研修プログラムを担当していた米国人のスティーブが「イランの革命をどう見ていますか?」と聞いてきた。今から考えてみると相当にタイムリーな質問だったのだけれど、中近東についてまったく関心を持っておらず、なおかつそれまで担当していた商品グループの主なる市場からいって、考えなくてはならないのは他にあったから無知そのものだった。
 私は多分一時的なものであって、熱が冷めてしまえば一段落してしまうだろうと思っていた。実際にはイランが置かれたイスラム教徒の部族的な立場から云ったら、その後のジャスミン革命なんかを遥かに超える画期的な出来事であって、大きく目を見開いてその成り行きを観察している必要がある出来事だった。
 今から考えると本当にノー天気野郎だったわけで、あんな認識で輸出案件を論議することができると思っていたんだから、視野は狭い。