地元の図書館でブクレーエフの本を借りだしてきた。こんな本なんてほとんど読む奴はいないんじゃないかと思っていったら、とんでもない。1998年の出版なので、古いことは古いんだけれど、とりだしてみたらもうぐずぐずといって良いほどで、おい、そんなにこの本は多くの人に愛されてきたというのか!?と驚いてしまったのだよ。なにしろエベレストに史上最大の人数が入り込んだ1996年春のシーズンに12人もの人間が犠牲になった話なんだから。
De Waltが第三者として書いている部分とブクレーエフが一人称として語っている部分がちょっとしたフォントの違いだけで区別してあって、最初はこりゃ一体何だと戸惑うのだ。
ジョン・クラカワはDe Waltに対しても文庫版のあとがきで触れているがその中にはDe Waltの取材が非常に偏っている、自分にすら取材がなかったと激しく非難している。
そういえば昨日の教文館の二階の特集コーナーにヤマケイ文庫が珍しいなぁ〜ッ!というくらいに集めてあった。しかし、その中にはあの「空へ」は入っていなかった。はてさて、なぜだろう。
- 作者: アナトリブクレーエフ,G.ウェストンデウォルト,Anatoli Boukreev,G.Weston DeWalt,鈴木主税
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 1998/09
- メディア: 単行本
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空へ―「悪夢のエヴェレスト」1996年5月10日 (ヤマケイ文庫)
- 作者: ジョン・クラカワー,海津正彦
- 出版社/メーカー: 山と渓谷社
- 発売日: 2013/07/31
- メディア: 文庫
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