永年続いている雑誌がある。「National Geographic」といって黄色い枠がありさえすれば、すぐさま思いだす。何しろ創刊は1888年だというから、これは古い。そもそもNational Geographic Societyなるものがあって、そこの機関誌みたいなものだろう。
ウィッキペディアによると「2015年アメリカの21世紀フォックス(現・ウォルト・ディズニー・カンパニー)に売却され、新会社ナショナルジオグラフィックパートナーズの刊行物となった」とされている。じゃ、今のテレビチャンネルや、DVDは誰が作っているんだろう。ウォルト・ディズニー社なのかな?
なにしろ写真が綺麗で、昔からコレクターがいる。私がこれに目覚めたのは、いったいいつだったのか覚えていないが、概ね神保町の洋書古本屋にいったら、確実に店頭に段ボール箱に立てかけてあって、二束三文で売っている。
それが豪州のとある教会のバザーにいったら、やっぱり段ボールにごそっと入ってあったので、そこでごそっと手に入れてしまった。今から見ても、写真とそのキャプションでだいたいのことはわかるんだけれど、文章は文字が小さくて、とてもいちいち追っている気力が起きない。なんで今頃こんな本に触れているのかといったら、ついこの前、何の気なしに、日経BPが出しているNational Geographic 日本語版(始まりは1995年)のサイトを見ていたら2003年にエベレスト特集号が出ていて、むやみにそれが見たくなり、北海道の古本屋からこれを買ったからだ。さすがに昔に比べたら、写真もデジタルになって数段綺麗になっているし、もちろん印刷技術もデジタル化して大きく変わったのだろう。しかし、ページ繰りが昔の方式とは異なるようで、めくりにくいのには違和感がある。
書棚の一番下段に6-70冊はあるんじゃないかと思われるが、これも始末しなくちゃならないのかと思うと、気が重い。というよりも、勿体ない。
田部井淳子は女性で世界で初めてエベレストに登頂したんだったと、イヤこれはやっぱり大したことなんだなと思い出した。
ところで、エベレストといえば、1996年の大遭難事件だけれど、私はジョン・クラカワーを追っかけてきて、彼の『空へ-「悪夢のエヴェレスト」』に遭遇してこの年の事件を映画化されたものまで見た。そして、値段が高くて(上下あってそれぞれ3,520円)安くなるのを待っている「沈黙の山嶺」がある。で、この「沈黙の山嶺」が書いているのが、英国の登山家ジョージ・マロリーのエベレスト挑戦なのだけれど、そのマロリーがこの「ナショナルジオグラフィック 2003年バックナンバーにチョロッと出てくるのだけれど、彼の写真はなんと全裸なのだ。