ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

散歩

 今日は山手線を有楽町では降りずに新橋で降りた。なんだ、また新橋の駅構内は工事中だぞ。この駅が工事をしていない状態を見た記憶はほとんどない。いつ通りかかっても工事をしている。今度は一体何の工事なんだろうか。駅の柱に旧新橋停車場 鉄道歴史展示室ボルティモアオハイオ鉄道博物館展というものをやっているとポスターが貼ってあった。へぇ、どんな展示なんだろうと、いってみた。
 この展示室はあんまり人が来そうもない。ま、展示は写真の羅列である。入場は無料である。但し、写真撮影は禁止である。そりゃそうだろう、展示しているのは写真パネルばっかりだ。バルティモアにUSSコンステレーションという帆船があると写真がある。あれ?それってボストンじゃないの?と思ったらそれは「USS Constitution」だった!そういえば日本のマリタイム・ミュージアムってほとんど知らないなぁ。船の科学館だってもうやってないんだと聞いているけれど、あの中に飾ってあった造船技術の解説展示とか、舫ってあった宗谷はどうなっているんだろう。展示課の人たちはみんなどうしているんだろう。
 昭和通りを歩いて東銀座の角まで来たら、やっぱりどこかでトイレを借りた方が良いなぁと思って中央通りに寄っていった。すると、「どうしたことでしょう」、驚くほどの人が歩いているんですよ。たぶん、久しぶりに良い天気のお昼なんでみんな外に出てきたってことではないだろうか。いや、とにかく向こうから来る人たちとぶつかりそうなくらいにたくさん人が歩いてくる。それも中国人観光客が霞むほどの人出なのだよ。こりゃ久しぶりでござる。教文館週刊金曜日を入手。今月から週刊金曜日電子書籍で購読することができるんだそうだけれど、紙だと580円で買えるのに、電子書籍で買うと600円というのが納得できかねる。
 今日くらい暑くなると、昼飯は冷たい蕎麦をたぐりたいじゃないか、という気になる。そうだ、今日は日本橋の「よもだそば」にいって冷たい蕎麦をたぐろう。それにしてもぶっかけ蕎麦だけじゃなぁと思って思わず自販機にあった「特大かき揚げ丼つき」を押してしまった。いやはや、これはこれはとんでもない量だった。やめれば良かった。食い物としては相当に乱暴な食い物だ。ましてや爺が食らうような代物じゃない。それにしても周りにいるサラリーマン諸兄はこれに近いようなものをガッガッ!と口の中に放り込み、あっという間に行ってしまうのである。働き盛りッてぇのは凄いものだなぁ。自分も本当にあぁだったのだろうか?結構孤独なランチを食っていたような記憶があるなぁ。
 日本橋丸善に入ってトイレを借りた。デパートと違って本屋のトイレというのはどうしてあんまり気を遣って貰えていないのだろうか。店が手間をかけるところではないと思っているっていうことか。

 文庫の棚を歩いたら、雑誌「創」の編集発行人、篠田博之が書いたドキュメント「死刑囚」を見つけた。当初はちくま新書で、結構古い、もうそろそろ10年近くなる本だけれど、自暴自棄に陥って人を殺めた死刑囚とやりとりをしてきた著者らしい視点であって、この視点を一度ちゃんと読みたかった。
 宮崎勤の事件は1988年頃から翌年にかけての事件だからもうすでに27-8年も経過している。彼の死刑が執行されてからそろそろ満8年になろうとしている。あっという間にこんなに過去の話になってしまった。それでも「闇」といわれてそのまま葬られていったいくつかの殺人事件は、相変わらず「闇」のままだ。他人事には思えない。
 日本橋から乗った地下鉄に、吊革にもつかまらずにフラフラしている大柄な男が立っていて、座っている自分も足を踏まれそうで怖いなぁと思っていたら、なんとビニール袋に入ったクラッカーのようなものを立て続けにボリボリと囓っていて、つれあいの女性も一緒に貪るように食べているのが、とても異様だった。一体どうしたんだろう。
 ほぼ1万歩。