そういわれてみると、世の中にエベレスト登山にかんする本というのは結構ある。というより、今年の東西の日本のエベレストがらみ映画のせいなのかとも思ったのだけれど、いやいや、それは私にとってのきっかけに過ぎないのであって、世の中一般の話ではないはずなんだよなぁ。
阿部寛の日本のエベレストものの映画は売れたんだろうか、それともバッタリ討ち死にだったのだろうか。日本の映画はつまらんから、お里が知れちゃうから、見ない私はそれを知らないです。
- 作者: 夢枕獏
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2000/08/18
- メディア: 文庫
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空へ―「悪夢のエヴェレスト」1996年5月10日 (ヤマケイ文庫)
- 作者: ジョン・クラカワー,海津正彦
- 出版社/メーカー: 山と渓谷社
- 発売日: 2013/07/31
- メディア: 文庫
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何がどう面白かったのかというと、何しろ高所恐怖症で両側谷の稜線を歩かされたときに、同行者を呪い殺そうかと思ったくらいの私ですから、何しろ山に上がるというのは大嫌いですが、あの高所では予想もできないことが起きているようだし、これこそ非日常性の極致だと思われることの連続な訳です。これがめくるめく物語を構成する。その上そんな状況だから人は自分で意識をしないうちにとんでもない行動をとるらしい。そこに悲喜劇が醸成されてしまう。
こんな本を持ってどこかの快適な空間に籠もってみたいなという気にさせるのでございますよ。
そういえば先日来本屋の店頭にこの本を見ました。
- 作者: ウェイド・デイヴィス,秋元由紀
- 出版社/メーカー: 白水社
- 発売日: 2015/05/26
- メディア: 単行本
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そこで私の疑問なんだが、エベレスト関連本、関連映画なんだけれど、一体、誰が読み、見るんだろうか、ということなのだ。
山の練達者たちが読むのだろうか。そんな人たちはそんなに驚くほど人数がいるというのか。確かに山婆、山爺が増えているとは聞くけれど、この手の本が刷り増しされ、文庫化されても、まだまだ店頭に顔を出しているという、この売られ方を一体誰が支えているというのか。
結論は、この高所恐怖症の爺がこんなことを書くことで証明されているって事になるのだろうか。