ほぼ足りてまだ欲 その先

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日系アメリカ人

 未だにこんなところをほじくっている人がいるんだろうかと思いながらも本棚に何冊も刺さっている、戦時中の日系アメリカ人、あるいは日系カナダ人の資料をちゃんと総括しないとなぁと思って、何冊かを引き抜いてみたら、敬愛大学の村川庸子先生の名前に行き当たる。村川先生は今でも敬愛大の国際学部で教鞭を執っておられるようだ。

境界線上の市民権―日米戦争と日系アメリカ人

境界線上の市民権―日米戦争と日系アメリカ人

 村川先生が津田塾大に提出した学位論文を出版したものだけれど、なんと7,200円。随分逡巡した上にとうとう入手したものだけれど、いったい何時入手したのか、記録がなくてわからない。しばらくそのままにしていた。論文だから、読みやすいものではないが、普通は語られない法的な面からの考察があるのが興味深い。
 想い出したきっかけはこの本だ。
私の父はノーノーボーイだった―日系人強制収容に抵抗した父の記録

私の父はノーノーボーイだった―日系人強制収容に抵抗した父の記録

 著者は亡くなった父親が不忠誠組としてツールレークに収容されていたことを知り、その歴史を辿る上で、村川先生と接触していたそうだ。