ほぼ足りてまだ欲 その先

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転び公妨

 「転び公妨」とは「公務執行妨害だ!」といって、主に警察がデモ隊に対して普遍的に用いる弾圧手段のひとつ。デモ隊の中で狙いを定めた個人の傍にいって、わざと警察(この場合は公安担当なので、制服は着ていなくて、私服)官が転び、「公妨!公妨!」と叫んで、その人に倒されたとして、周囲の制服警官がわっと取り囲んで拘束し、警察車両に押し込めて管轄署に運び込んで勾留するという手段。
 往々にして二泊三日くらいで釈放されるが、本人に与えるダメージは結構大きく、「あぁ、もうイヤだ」という気にさせたら半分成功。本人の周囲がこれで祝する効果は結構大きい。従って人権を巡って問題視されることはほとんどなく、各マスコミはこれを追及すると、察周りの記者が村八分にあって、特落ちしてしまうので、書かない。
 今回の件も、琉球新報だから書いているけれど、他はほとんど書いていない。反対派の男性がミニバイクで走るところを警察車両が幅寄せをしてバイクから降ろされているところが車載のレコーダーにとられていて、警察がいっていることとの違いが明確だったそうだけれど、それがなかったら、どんなに本人が「警官なんて引きずっていない」と主張しても「いや、お前が引きずった」といって送検されてしまったかもしれない。
 誰が誰を守っているのか、明確だ。