ほぼ足りてまだ欲 その先

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メモ

 吉田茂が署名したサンフランシスコでの講和条約第十一条

 日本国は、極東国際軍事裁判所並びに日本国内及び国外の他の連合国戦争犯罪法廷の裁判を受諾し、且つ、日本国で拘禁されている日本国民にこれらの法廷が課した刑を執行するものとする。

 つまりあの裁判で有罪とされたA級のみならずB, C級の戦犯に関する判決を受け入れることが条件だとされていた。だから、これらの有罪犯人を日本政府が覆さんばかりに彼らの名誉を回復するということは、この講和条約を覆すことになる。
 従って1978年(昭和53年)10月17日にA級戦犯靖国神社へ合祀したことは、講和条約に抵触していることになる。ここが「内政干渉だ」といえない部分だということになる。現役総理大臣がそれ以降に靖国を参拝することが問題になっている背景にはこういう問題がある。昭和天皇今上天皇もそれ以降靖國に参拝していない。
 それは中国や韓国が反対するからではなく、当時の連合国を実質的に仕切ってきた米国の意志が強く働いているといわれている。しかし、この場合の「米国」とは一体誰のことだろうか。ほとんどの米国民はこんなこと知りもしないし、まして日本国民はただ単に中国と韓国はいつまでもしつこい、いい加減に止めろ!とただただ一方的に思うだけだ。