ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

昔話三人の会

 日本橋亭で、今日が第5回なんだそうです。畳の席があるっていうんで、こっちは膝が痛くなるから椅子に座りたくて、かなり早い時間に行った。まだ開場になる前に到着してしまい、外の縁台に座って待っていた。すると、そこへ正雀師匠がやってこられ、「こんばんわ!」とご挨拶をしたら、奥へ声をかけて「寒いから早めに開けて差し上げれば!」といってくださった。おかげで、ずいぶん早めに椅子に座れた。
 金原亭馬生、林家正雀柳家小里ん。馬生さんと小里んちゃんは小里んちゃんが早生まれだけれど、同学年。正雀さんが4歳下。ま、ほとんど団塊の世代三人会です。今日は前座が小里んちゃんの弟子の「小多け」で「道灌」。馬生さんが「笠碁」で、正雀さんが「親子茶屋」、とりの小里んちゃんが「富久」。
 馬生さんの「笠碁」は多分これが三度目かなぁ。正雀さんの「親子茶屋」は誰で聞いたのか思い出せないけれど、一度聞いている。忠臣蔵の七段目の大星由良之助の目隠しをしての鬼ごっとのあたりで、かろうじて正雀さんの良さが光ります。やっぱり正雀さんには芝居の絡んだ噺、あるいは圓朝作の大物を聞かせていただきたいなぁ。小里んちゃんはますます先代小さんがもろに出てきて、挙げ句に所々に志ん生を感じさせてしまったりするのでございます。そういえばここのところ、富久は久しく生で聞いていませんでしたねぇ。実は小里んちゃんはうちのつれ合いの小学校の時の同級生。挙げ句に彼の息子はうちの息子と同級生。
 18時20分から始まって途中仲入りがあって、終わったのが20時半。お客様のほとんどは落語をこよなく愛する人たちばかりで、ご自分たちでも演じる方らしく、その筋のチラシを見せ合っておられます。
 おなかがすいて、COREDOへ回ってみたらどこも20時半で終わっていた。仕方がないとうちの近所まで帰ってきて、駅の近くに最近できた吉野家で牛すき鍋膳650円也を食す。銀座松坂屋の地下にあった肉のスギモトのスキ重にはかなわないけれど、まぁまぁ。野菜がもっと煮えた方が好みだけれどね。返す返すもあのスギモトがなくなったのは残念至極。