ほぼ足りてまだ欲 その先

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散歩

 いや、天気よくてねぇ。テレビで見ていたら今日は13℃まで行くっていうんだよね。連れ合いが先に出かけて行っちゃったから、じゃ、どうしようかなぁと思ったんだけれど、時々店名を目にしていた古本屋がパン屋の先の方に引っ越してきたというので、じゃ、それを見に行こうということにした。美術書から、哲学系、耽美派、なんてところが中心みたいで、私のような読書傾向のものにとってはそれほど魅力がある品揃えではないようだ。宇野亜喜良の本なんてのがあったりして、それ風だし、ボッシュの本があったり、エゴン・シーレがあったり、渋澤龍彦がずらずらとあったりで、それらしい。
 そんな中から田中小実昌を一冊と安藤鶴夫三木助歳時記の文庫本なんてのをつまみ食い。田中小実昌は昔の雑誌「話の特集」でも、殿山泰司のように異色のエッセーを書いていたけれど、書き出しが、数寄屋橋東映の傍にあったどこかの映画会社の試写室の話から始まっていて、思わず読みかかってしまった。三木助の方は多分家のどこかにも転がっているかも知れないが、三木助が「死ぬ」といって方々にいろいろ言いつけるところから始まっている。孫の今度の三木助はこれを読んでいるんだろうなぁ。
 パン屋で気に入りのバタールを買う。302円。三日持てば良い方だから、一回100円見当だから、結構贅沢なものを食べてる。山崎の食パンだったら6枚切りで一枚あたり40円見当だものなぁ。これから何かを生み出す力になるわけでもないのにねぇ。世の中に申し訳がない。
4,992歩。