ほぼ足りてまだ欲 その先

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訃報

 樹木希林が死んだンだそうだ。5年前からガンだといっていながらあちこち映画に出ていたから、本当なのかなと思っていたけれど、こうしてみると、本当だったらしい。75歳だという。75歳なんて、随分婆さんだなと昔は思ったけれど、今になってみると、今の自分とたった4-5年しか違わないわけで、たいした婆さんじゃないのにねぇ、なんぞと思ってしまう。
 いやいや、ここらあたりからがドッと加齢に勢いがついてくるんだろうなぁという気がする。なにしろ朝布団から立ち上がるのが、結構やっかいになりつつあるところでわかってきた。昔からそれがキツくなって、みんなベッドになるんだと聞いてはいた。うちではベッドにするほどのスペースはないから、このままにしておいて、キツい、キツいといって頑張らなくちゃならないかも知れない。
 こういう芸能人や、著名人が死ぬとあちこちで「惜しい人をなくしました」というんだけれど、私は冷血なので(英語でもcold bloodというけれど、どっちかが真似したんだろうな)、別になんとも思わない。そもそも逢ったこともないしね。
 確かに樹木希林(というよりも悠木千帆)は変わった役者だった。美人じゃないし、格好良いわけじゃないし、昔だったら、飯田蝶子は歳が行き過ぎているけれど、望月優子をくだけさせた感じ、晩年の乙羽信子、若い北林谷栄・・・かなぁ。とにかくセリフもぼそぼそっといったかと思うと、意外なことをいったりして、こりゃ、ひょっとすると久世が全てアドリブでやらせてんじゃないか、という気にさせられたりした。
 しかし、そりゃテレビの中でのことなんで、私の生活にはあんまり関わりがない。一番の感覚は、こんな女、その辺にいそうだな、という奴だったんだろうなぁ。