ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

訃報

 内田裕也死す。79歳。
私は内田裕也を全く信奉していない。みんな死んでしまったら美味しいことをいうだろう。ロッケンロール!とかなんとかいって。
 私は大嫌いだった。ひと昔前の不良に過ぎないから。私が子どもの頃の不良の典型だったから。あぁいう連中に随分怖い目に遭ったことがあるから。
 ビートルズが日本に来て武道館でコンサートをやった時に、ブルーコメッツの「ウェルカム・ビートルズ」とか、望月浩、尾藤イサオ内田裕也ドリフターズなんてのが前座をやったけれど、テレビで見ていて、いたたまれなかった。なんにもない方が良かった。しかし、呼び屋やあの当時のいわゆる芸能界のまわりは本質的にまだまだ興行師の世界で、一言でいってダサイ、未熟なエンターテインメントの極みだった。
 樹木希林がなんでもて囃されるのかもわからなかったけれど、彼女がなんで内田裕也だったのか、未だにわからない。悠木千帆は「ひとかけらの純なものがある」から別れないといったそうだけれど、少なくとも私にはそんなものはわかるわけがなくて(あたりまえだ)、ものすごく古くて格好悪い悪者でいやだった。
私の周りにも内田裕也そっくりな男がいる。奴は歳下の連中にはとても慕われている。少なくとも私は、私を慕う人間がひとりも周りにいない。これで、第三者が見る目が良くわかる。それでもというか、それだからというか、私は内田裕也は嫌いだ。
 あ、そうか、自分の残りを確認した方が良いな、この場合。

追記
樹木希林内田裕也についてはこれが面白い。
こちら
そして、こちら