ほぼ足りてまだ欲 その先

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訴えたか!?

 試験中に、トイレのために一時退室できないのは不合理だ――。日商簿記1級の検定試験で途中退室し、結果が不合格となった都内の男性がこう主張し、試験を実施した東京商工会議所に受験料の賠償や慰謝料を求める訴訟を起こした。しかし、東京地裁(篠原敦裁判官)は「どんなルールを定めるかは実施者の裁量」として請求を退けた。 (2019年1月17日17時43分 朝日新聞デジタル

 そうか、訴える、という発想がなかったなぁ。というのは私も15-6年前に国家試験を受けた。会場が早稲田大学の古い校舎の大教室だった。あの学校のキャンパスには良い想い出が全くない。で、その大教室の男子トイレには個室が一個しかない。30分前に到着し、試験前にトイレに行きたかったんだけど、行列がなかなか前に進まない。とうとう試験の開始時間が来て、席に着いた。自分の学校だったらあっちの校舎のトイレに走っただろうが、あの学校じゃ勝手がわからない。試験が始まって行きたい気持ちは時間と共につのるばっかりなのは当然だ。とうとう試験が始まってから30分を過ぎたところで、一年に一回しかない国家試験を諦めざるをえなかった。もちろんマークシートの全部にマークはした。しかし、見直す余裕なんてこれっぱかりもない。

 もちろん、この試験は大失敗だった。学校に帰って先生に会っても面目なかった。3月の発表ではもちろん不合格だった。この年、わが学部の一期生が受験していたので、これが学部卒業生の第一回目の試験だったのだけれど、なんと合格率がわずかに30数パーセントに終わり、出題者を抱える教授会は頭を抱えたらしい。「あなたまで失敗ですかぁ・・・」といわれてしまった。

 翌年は捲土重来、とことん過去問を解きまくり、対策講義も受け、準備万端だった。受験票が来てみると、会場はお茶の水明治大学のあのタワーだった。何よりも嬉しかったのは、トイレが万全だったことだった。広い、広いトイレだった。嬉しくて、必要もないのに、トイレに行った。もちろんこの年は合格した。

 しかし、受験とトイレは永遠の課題だろうな。
 ちなみになんで早稲田大学のキャンパスが嫌いなのかというと、初めて受験した時に、昼飯をとんでもないところで喰う羽目になったからだ。あそこはひどい。