ほぼ足りてまだ欲 その先

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受験

 多分大学の入学試験が真っ盛りなのではないでしょうか。この時期に体調管理をしながら受験に挑むというのは結構辛いものがあるのではと思います。なにもこんな時期にこんなことをやらなくても良いじゃないか、という声はずっと昔からず〜っと出ていますが、いっかな顧みられることもございません。あと二ヶ月遅らして、4月に入ってから入学試験だったら良いのになぁと思わないわけではありません。その後5月の連休明けに学期が始まるということだったらとても理想的だろうという気がしますね。
 米国の多くの学校は9月から始まりますが、これとて、理想的とはいえないと思いますねぇ。だって、日本だったら、くそ暑いときに入学試験が行われるということになってしまいます。
 入学試験が4月で、学校は9月に入ってから始まる、というのはどうでしょう。受験生は夏休みをゆっくりすることが出来、その間にいろいろな経験を積むことができる。ま、普通の大学生はこれほどのブランクを与えたら、ろくなことをしないでしょうかねぇ。
 今から18年ほど前、私は大学を受験したのですが、その大学はこの年から社会人特別入試というのを実施しました。それまでは大学へ行こう!と思った社会人経験者の人たちはどうしていたのかといったら、この学校では普通に18-9歳の受験者と一緒に試験を受けていたのです。ですからその特別枠で入学した10名は先輩に一般試験で入った社会人経験者がいて、彼らから羨ましがられたものです。
 とはいえ、その試験は一般入試の受験者たちが受ける問題と同じものを午前中の変わった出題で知られたものを受けなかっただけで、英語と国語は全く同じものを受験していたんだと後で知りました。
 そもそも受験日までこの日が一般の入試と同じ日なんだと知らずに駅からタクシーに乗って学校へ乗り付けたのですが、タクシーの運転手の方が「今日はずいぶん人が行くんですけど、なんかあるんですか?」とおたずねになったので、あ、自分たちだけの受験じゃないんだ!と気がついたくらいです。
 私たちが指定された受験教室はなんと隣接する附属高校の教室で、社会人入試受験者は教室ひとつ分くらいだったのではないかと思います。これじゃ受かるわけないかぁ、と思ったのですが、一次試験に合格したという通知をもらい、二次試験に赴きました。先生方が三名立ち会う面接試験でした。「リベラルアーツという制度をどう思うか」という大前提の問題が出て、いやぁ、ストレートを投げるんだなぁとやりがいを感じたことを覚えています。
 その入試から入学式までそんなに時間があったような記憶でないのです。だから、今頃の入試ではなかったような気がするのです。今年のこの学校の社会人入試予定を見ると、2月4日だったというので、それは早いんじゃないかと思ったところから、どんどんいろいろ思い出すことになりました。
 事情があって、一年間の在籍で転校してしまったのですが、あの学校のシステムは向学心をまともに受け止めるもので、とても辛い宿題もありましたけれど、とてもやりがいがありました。四年間を全うできなかったのは返す返すも残念でした。