ほぼ足りてまだ欲 その先

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市場経済

 一般的な消費経済が活発になればなるほど、市場経済は活発になるわけで、それを景気が良くなるという表現をするというのがこれまでの常識だったような気がする。多くの人がなんの迷いもなく、消費にむかうという状況が実現すれば、多くの金が世の中を廻るということになるからだ。
 今の政府がやっていることを見ていると、これまで以上に手元に金を持っていないとここから先の生活に不安があって、なにが起きるかわからないということになりそうだ。ということは多くの一般消費者がその消費を手控えるということになる。すると金は廻らなくなるから、いわゆる景気は停滞するということになる。
 これはごくごく簡単なことではないだろうか。アベノミクスだとかって何のことだかわからない言葉を使っているんだけれど、これが失敗したか、いや成功への途上にあるのかなんてことは全く意味がない。なんでかといったら、この言葉の本当の意味がなんだかわからないからだ。
 つまり、こんな何語かもわからんような言葉を振り回したのは、一般消費者はたぶらかすためだけのものだということだ。政府が面倒見るのは君らが積み立ててきた年金原資と同じだけを提供して、それは国民年金だったらたかだかせいぜい6万ちょぼちょぼだってことだ。あとはしらないと。
 しかし、これは全く逆な経済政策であって、一定の年齢になったところで、その人が抱えている財産から、最低限のものを控除して、残りを全部国庫に入れる、その代わり全生活は国営の機関が完全に見ますよ、ということにしたら、人はどうするだろうか。それまでにできるだけ国庫に持っていかれる分を消費してしまえ、ということになって、一般消費市場は驚くほどの規模のものになるだろう。
 こんなことは絵空事だよ、ということに決着するんだろうけれど、そうでもしなかったら、富裕層はしっかり抱えて一族に残すだけだ。