昨日つれあいが安かったからといってミカンを買ってきた。そうか、もうそんな季節になったのか。とはいえ、今頃のミカンはまだ酸っぱいんじゃないのか、と思いながら手を出してみると、ウマい。酸っぱくない。そうだ、そういえば今やどんな果物だって昔みたいに酸味が強い中にほんのり甘かったりはしないのだ。売っている果物はみんな旨い。そういう時代なんだ。どこかの超高級ミカンは糖度が17を超えるというものだってあるっていうからね。
子どもの頃は掌が黄色くなるまでミカンを食べた。多分一日に10個以上は食べていたんじゃないか。やり過ぎだよね。ミカンの外の皮は干して陳皮として再利用する。あれはホスト、なんともいえない匂いがする。香ばしいとか、気持ちよいという匂いじゃない。なんだか、むっとして、生々しいような、私の云い方からすると「田舎の匂い」がする。