先日スペインから帰国した旅行者が成田に到着して検査を受けた。検疫は検査結果が出るまで待機してくれと要請したけれど、彼らには沖縄への乗り継ぎ便が予約されていた。だから沖縄便に搭乗した。検査結果は夜の23時に陽性が判明。待機するには航空便をキャンセルしなくてはならなかった。しかも待機場所が指定されているわけでもない。空港ビルの中に、どうしてそういう場所を設けないのか。
航空便変更や宿泊費用は自腹で、さらに検査で陰性でも、2週間、自宅などでの待機が必要となる。公共交通機関を使わなければ帰宅できない今回のような事例は、2週間分の宿泊費用も自腹で負担しなければならない可能性(沖縄タイムス2020年3月23日 05:00)
いくら何でも、これが「要請ベース」であり、全てのアレンジメントから費用負担までを当事者負担であるというこのやり方が拡散を防止しているとはとても思えない。検疫所自体だって、そう思えないだろう。こんなやり方に誰も疑問を持たないのか。
多分これは例外ではないだろう。何人もの人がこうして公共交通機関を使って帰宅していることだろう。そう考えると怖ろしくて外へ出られない。