ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

新しい学校

f:id:nsw2072:20200325030947j:plain:w360:left 多分二人の姉の関係で、私は以前から入学する小学校に行くチャンスがいくらもあったんだろうと思う。だから、一年生に入学するときも、それほど違和感がなかった様な気がする。上に兄弟姉妹がいる人だったらば多分そんな経験をしていたんじゃないだろうか。だからなのか、小学校4年生の途中までしか行っていなかったのにあの小学校の表門も裏門も良く覚えている。裏門はパイプでできた大きな、まるで牧場の牛の出入り口みたいなぎぃぃぃと音がしそうな門扉だった。そっちから帰ると、電車の線路を跨ぐ橋の上に出て、駅の横をダラダラと下って銭湯の脇を通って駅前の太い通りに出る。正門の方から出ると、坂を下り、福祉会館を回り込む様にして、駅の反対側に出る。そっちには映画館があった。いまでは社会福祉会館は解体されてなにか他の建物になろうとしている様だ。確か、学校の学芸会や、映画鑑賞会というと、この社会福祉会館へみんなで降りていった記憶がある。
 一番緊張したのはやっぱり転校していく新しい学校だ。小学校4年の時に転校した先の小学校は、今でこそたいした差はないけれど、昔は文化的にも、言語的にも結構な相違があって、子ども心に、結構なチャレンジだった。あれで、人前でも怖じ気づかない気持ちができたのかも知れない。そういう点では、転校人生も少しはプラスになっていたのかという気もする。
 不完全な形で卒業式やら入学式を経験する今の子どもたちは、ある意味可哀想な気がしないでもないけれど、そんなことは人生上なんということもない。これから、別れも出会いもいやっというほど様々な形態でやってくる。こっちはあとは別ればっかりだ。