ほぼ足りてまだ欲 その先

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暴れん坊将軍

 明け方、早い朝飯を喰いながらテレビをつけると松平健の「暴れん坊将軍」をやっている。時代劇はもうずいぶん見ない。最後に見たのはいつかと云えば、多分おふくろの認知症がかなり進んで、その見守りに実家へ通っていた頃だろう。おふくろはこの類いの時代劇の録画をつけておく、あるいは氷川きよしの歌を流すと、落ち着くので、その頃は何度も同じものを見ていたのだけれど、それももうそろそろ20年近いんだから、随分見ていない。いつもだったら、即座にチャンネルをニュースか何かに換えるところだけれど、いったい当時はどんなだったんだろうと、黙って見ていた。シリーズ4の45話「「春一番!天狗の子がやってきた」1992年である。28年前の作品。江戸城庭で鯉を見ながら吉宗が家来に様子を探るように指示する場面は、二条城清流園の池の切石橋上でロケされたんだと書いてくれている人がいるんだけれど、どうやってわかったんだろう。徳川吉宗/松平健で、おさいは浅茅陽子だ。
 役者の演技がとにかくフレームに納めようとするから、みんなの位置が近いのなんの。そんなにくっつくなと云いたい。そして展開が、まぁ、のんびりしてんの。思わず笑っちゃうくらい。何かあると、め組の辰五郎の家にいる火消し連中とか、若い女の子なんかがいちいち全員集まって団子みたいになっちゃう。ちらばれぇ〜!良い時代だったんだなぁと心の底から思う。これで視聴率ばっちりだったんだもの。おふくろがこころの安寧を得られていたんだもの。母の日にちょっと遅れたけれど、おかげでおふくろを思い出したよ。