ほぼ足りてまだ欲 その先

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ただのバス

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 今日はなんでなのか、銀行の窓口に並ぶ人がずらっと列と作っていた。12月1日はなにかあるのかなぁ。それにしても窓口だよ。最近、うちの近所にあった某都銀の支店が閉鎖されてしまい、統合されてしまったんだけれど、それにしても永井列だった。三密を避けるという意味で間隔を開けていたから余計だろうか。私が行ったのは2時15分くらいだったから、あれは3時までにはカタがつかなかっただろうなぁ。
 私は古本屋さんへの送金をATMで済ませて、出てきたら、バス停の前で、昭和の格好をした(古いコートを着用されておったのです)お爺さんが、銀行の警備員に「あのバスはただで乗れる?」と聞いているんですよ。警備員は「知らないです」と答えた。爺さん、何を云っているんだろうと、聞いてみると、「ただで乗れるバスじゃないのか」というのです。彼が聞いているのは都バスです。ひょっとするとコミュニティーバスのことをただで乗れると思っていたのかな?あれだって100円する。「シルバーパスをもっていればただですよ」というんだけれど、要領を得ない。「もう現役じゃないからねぇ、80歳を超えたからねぇ」という。「70歳を過ぎていればシルバーパスを申請できますよ」というと「あぁ、10年ほどは使ったなぁ」という。80歳を過ぎているのであれば、それはわかるような気がする。しかし、多分このお爺さんわかっていない。
 そんなことをなんでもやってくれていた、奥さんに先立たれたのだろうか。それで、今はもうどうやって申請するのかもわからないのかも知れない。とかく、戦前の生まれの人たちの中にはこういう人は良くいる。なんでもかんでも奥さんにやって貰っていたからと。
 家に帰ってきてよくよく考えるんだけれど、ひょっとするとあのお爺さんはお金がなかったのかも知れない。しかし、それだったら、どこからどうやってあそこに来たんだろう。お金を貸しますよ、といってみれば良かったかもなぁ。