西隣の区立図書館に予約した資料をお借りしに行く。まずバスだ。右側の後ろから三列目に座る。気がつくと後ろはお婆さん二人で、かなり喋る。そのうち片方のお婆さんが「コフ、コフ」と咳をした。すると、前に座っている女性が、やおら右手に透明なビニール手袋をすると、スリットの窓に手をかけて大きく拡げた。それで、後ろのお婆さん二人が気がついたかと思ったら、まだ平気で喋っている。左側の席が空いたからそっちへ移動する。それくらい、気になる。だったら、うちのつれあいのように、乗り物には一切乗らないとすれば良い。
図書館には本を一冊と、音源三点を予約してあった。係の方がお持ち下さったのを見てびっくり。音源三点のうち二点はなんとLPだった。そうか、そういうわけか。おかしいと思ったんだよねぇ、他の図書館では見つからない音源だったのだ。しかしながら、プレイヤーが無い状態では借り出しても聴くことができない。辞退した。DUKE JORDANのアルバムだ。「FLIGHT TO DENMARK」だけはCDだったので借り出した。
曇りの日に立派なさくらの木を愛でた、岡倉天心記念公園に行ってみると、昨夜の雨で随分たくさんの花びらが散って、小さな公園の中は花びらの絨毯になっていた。二組の子ども連れ、一組の老夫婦の他に、なぜか若い人たちが数人、それぞれ座れる場所に座っているのだけれど、全員が全員スマートフォンを抱えて首を垂れている。
藍染通りをパン屋を目指していくと、アップルパイを中心にパイばかり売っている小さな店（この通り沿いは小さな店ばかりだけれど）のショーケースにレモンパイがあって、懐かしくて買った。大きな外車を横付けして40代の男が降りてくるなり、アップルパイを買っていく。こんな狭い通りに良くもまぁ平気で横付けするものだ。外車に乗っていると横柄になるというのは本当かも知れないなぁ。
パン屋で240円の天然酵母カンパーニュの半分切りを買う。先日買って旨かった。ふわふわしているんだけれど、ちょっとトーストすると、ぱりっとして旨い。その旨旦那に話す。いわなくても良いのに。
階段を上がって、またバスで帰る。八重桜がもう既に満開だ。
