ほぼ足りてまだ欲 その先

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つばくら


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「サーカスの唄」古賀政男作曲、西条八十作詞、唄:松平晃、昭和8年

こんな古い唄なのに、私は諳んじることができる。なぜなのかわからないが、こんなへなちょこ唄ではなかった。私が覚えているのは多分東海林太郎が唄うのを親父の影響で覚えているんだろう。ひょっとしたら、親父はこの唄のSP盤を買ってあって、子どもの頃結核のなり損ないで、家に籠もっていた3-4ヶ月の間に何回もかけたのかも知れない。
 ところがこのYOUTUBEでみると、「旅のつばくろ」を松平晃は「旅のつばくら」と唄っている。こりゃなにならんと思うけれど、どっちみち「ツバメ」のことだというのだよ。あっちこっち旅に明け暮れるツバメ、ってことなのかも知れないけれど、ツバメはそんなにあちこちフラフラしやしない。渡ってきて、巣を作って繁殖して、そして還るだけだ。子どもの頃の私は、なぜか知らないが「緑の黒髪」と「旅のつばくら」がニュアンスの中で共存するのだった。この間に「烏(カラス)の濡れ羽色」が介在するものや知れん。

 そういえば、子どもの頃は、薄暗くなるまで外で遊んでいると、「早く帰ってこないと、人さらいにサーカスに売られちまうよ」といわれるものとされていた。サーカスは子どもをさらって、お酢を飲ませて、角兵衛獅子にされてしまうと思われていた。誰も信じちゃいないだろうけれど。