- 「もっと検査を徹底してゲノム配列を解析し、次にどんなウイルスが入ってくるかをいち早くつかみ、次の対応に生かすべきです。政府の対策を科学的にすることが何より大切です」
- 「波が下がるとすぐGoToトラベルやイートをやり、また下がるとオリンピックをやろうと言ってきました。だが、これらは基本的に間違いです。GoToキャンペーンは人為的に不特定多数の人を交ぜ合わせるリスクがある」
- 「この感染拡大の引き金になったのは、五輪関係者に対する検疫緩和でしょう。インド由来で世界に広がったデルタ株が東京から入り、日本中に運ばれたと見ています。国を超えた移動が増えれば、新たなタイプのウイルスが入りやすくなる」
- 「この国のコロナ対策には、科学的な議論が存在しているとはいいがたい。政府の専門家の会議は独立性が大事。ウイルス、抗体、ワクチンなどの専門家を入れ、議論をオープンにして、その結果を評価する。独立して科学的議論をできないことが日本社会や文化の欠陥であり、見直さなければ国民が苦労することになります」
- 相手を知らなければ闘えない。科学はそのためにある
毎日新聞 2021/9/16 東京夕刊
