ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

切れやすいんじゃない

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 概ね、お店で怒鳴っているのは爺と相場が決まっているらしくて、ネット上ではあちこちで、切れやすい爺というのがもうなんの疑問もなく社会通念になっているような気がするわけですが、実はそうじゃなくて、これは大変な誤解の元に成り立っている社会通念のような気がします。

 たとえば、来月うちの集合住宅ではインターフォンの取り替え工事が行われます。さすがに今時ですからネット上でその工事希望時間を予約するシステムです。予約したところで、気になったので、「工事にやってくる時間が予約時間よりも前後するのではないのか?」と尋ねたところ「そうだ」というのがコールセンターの回答だった。だとすると前後の時間を含めてこちらは準備をしておく必要があるわけで、それは「現場で作業者にコンタクトを取れば良いね」といったら、いやいや業者の方で指示を出すという。でも、まだ来月のことで、まだ工事体制も固まっていないだろうから、現場でコンタクトするからと伝えるんだけれど、コールセンターは自分が申し送るといって聞かない。
 こんな時、「だ・か・らぁ!」といって大きな声を出したくなる。でも、"心の広い”私は「じゃ、よろしくね」といって切る。多分上手くいかないだろうなと思いながら。

 たとえば、今時はスーパーのキャッシャーがビニールシートの向こうにいてマスクをしている。でも、だからといってことさら歯切れ良く、区切って喋る人なんていないから、”ごにょごにょ”っとおしゃべりになる。なにいってかわからないから「はいっ!?」と耳を向ける。するとその人は「あぁ面倒くさい」という色を眼に浮かべて、声を大きくする。こんなことをされると「耳が遠いんじゃねぇんだよ、あんたの喋りが聞き取れねぇの!」といってやりたくなるわけです。


 わかります?爺が切れやすいんじゃないんですよ。相手を慮る気持ちがないから、そうされるから、少しは気を遣えよといいたいだけなんです。
 とここまで書いてきて思うんですが、日本なんかまだ良い方ですよ。欧州の街中で買い物をしたときに、若い、特に女性が店員さんだったら、愛想を振りまかないでさっさと事務的にアジア人には対応する、とルールで決まっているかの如き対応でございます。「耳の遠い年寄り扱いぐらいは甘受せんかい!」といわれるでしょうね、きっと。