ほぼ足りてまだ欲 その先

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セクシー

 米国を中心とする文化の中では、女性はいかにセクシーに見えるか、という点を強調する文化がある。これが今のフェミニズム全盛期にあってどう変化するのかという点にどうしても疑問を持つのは私がもちろん男だからというのがあるわけだろうけれど、大きな論争になりそうだ。
 日本の都会では通勤電車の中で、しょっちゅう痴漢が出るという話をもうずーっと昔から今に至るまで全く変わりなく報じられる。時には発覚した痴漢が駅のプラットフォームから逃げ出して、高架下に落ちて捕まったなんて話もある。どうしてそんなにいつまでもそんな恥ずかしい行為に及ぶのかと怒りと情けなさに苛まれる。
 そんな時に必ず「そんな無防備な格好をしているからいけないんだ」という場違いな声が言い出しっぺがわからないようにしながら跳ぶ。それもまた卑怯だけれど、そこでいつも思う。確かに米国や豪州で見ていると、深くスリットが入ったスカートや、殊更深く切れ込んだ胸元を見せている人たちがいる。そういうファッションに身を包む人たちの発想は一体なんだろうかと。イスラム原理主義者は女性に目以外を他人に見せるなと強制する。どっちが自由な意識に立つのかというと、そりゃもちろん非イスラム主義だろう。
 どんなに誘惑されようとそれに乗って他人の異性に手を出す男が悪い。悪いのは男だ。自分を自分でコントロールできないからだ。それはわかるし、そうあらねばならない。しかし、あの文化はどう捉えるべきなのか。あの文化も自由だし、誰がどこでどんなファッションに身を包もうとそれは他人が揶揄するべきではない。

 もやもやする。