ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

雷雨

 天気予報を甘く見ていた。図書館へCDを返しにいって、動物園の横を通り、不忍池に来た。
面白い風景には全く遭遇しないが、ただただ、緑が濃さを増して6月らしい。
流石に平日だからか、スワンボートは一隻が動いているだけ。
カモメも一羽も見当たらず、今や鳩の天国と化しており、今までカモメが占領していたポジションはことごとく鳩のものとなっていた。
小さな折りたたみ椅子にチョコランと座ったオバ・お婆さんが何人も野外スケッチをしている。
不忍池の紫陽花は面白いものはなくて、どこにでも咲いているような紫陽花ばかり。
と、そこへぽつん、と大粒の水滴が落ちてきた。
やや、こりゃ、やばいかな、と思っているうちに、にわかに降り出す。だからにわか雨というのであるよ。
するとスケッチ・グループは大変だ。大慌てで荷物を背中のザックに収納して、逃げ出さなきゃならない。
私は大きな木の下で、雨宿りとする。
そのうちに雷が鳴り出した。
こんな時は大きな木の下は危険だ、と地学の授業かなんかで習ったんだけれど、あぁ、そういえば、程度である。
そのうちに大きな木に密に繁った緑も支えきれずに、雨粒が落ちてきた。
そういえばキャンプ中にも良く雷雨の襲撃を喰らったことがあったが、あれは場所が場所だったからだろう。群馬の山奥だった。
バスの始発停留所まで歩いて行って、バスで帰ってくる。さすがにこれだけ雨が降ると、停留所から乗ってくる客はほぼいない。
靴下まで濡れた。