ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

紅葉は


 全然全面的紅葉には至らず。日当たりが良い木はどんどん紅葉が進み、そうでない木はいつまでも緑だったり、すっかり葉がなくなっていたり。
不忍池のほとりに立つ大きなイチョウは、日当たりが良くて、まるまる黄色くなっている。

 池にはいつの間にかかもめがたくさん来ていて、今では百羽を超えているだろう。ポンツーンの前にやけにかもめが集まっているから何事かと思うと、若い女性が首からカメラをぶら下げていて、なにかを投げてはスマホで鳥を撮っている。なんだろうと思うと、なにか餌のようなものを数粒ずつ投げる。いっぱいたくさん投げて周辺の鳥の空腹を満たしてあげようというのではなくて、自分がうまく写真を撮れるようにかもめを操っているのである。もちろんこの公園にも「餌やり禁止」と書いた看板がたっている。どうして餌をやるのが禁じられているんだろうか、という疑問もある。街中では鳥が集まってくることによって糞公害が必ず起きるのはわかるので、理解はできるが、池には住人はおらないので、それが理由ではなさそうだ。鳥たちがそうした餌に依存することを憂いているんだろうか。しかし、一応は禁じられている。にも関わらず餌を撒く人は後をたたない。ただ、寄ってきて自分の餌を頼ってくれるという健気さが嬉しい人達もいる。
 ただ、この女性は自分の満足のために鳥を操っているのである。それが許されない。

 あ、そうだ、数枚紅葉した葉をジャケットのポケットに入れたんだった。あのまんまだな。