ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

民教協スペシャル

前日にBS朝日「レジェンドキュメント」で放送された録画を見た。
公益財団法人民間放送教育協会スペシャルとしてかつて放送された作品である。
第24回 「少年たちは戦場へ送られた(2010年2月11日 信越放送制作)」

満蒙開拓青少年義勇軍・頓所中隊のものがたりである。国民学校を卒業してすぐの少年たちだった。中隊長の頓所好文(とんどころ・よしふみ)は国民学校の先生だった。全国から派遣された義勇軍全体では約8万5千人ともいわれている。頓所中隊はソ連が攻め入ってから全員で南下。食料はなくなり、二ヶ月かけて東京城近くの収容所に収容される。頓所中隊長は伝染病にかかり、子どもたちから離され、そこで亡くなったと思われる。残された子どもたちの中では収容所の中で虐待も起こる。生き残って自分たちの足跡を辿った須田光司(当時80歳)は「なんで中国人の農地を取り上げ、なんで戦争をしたのか。なんのための戦争だったのか」と最後に呟く。日本に戻ったのは200名のうち、わずか82名だったという。

なんのための戦争だったのか。