「民教協スペシャル 少年たちは戦場へ行った」を見たけれど、気がついたときにはほぼ半分すぎていた。「終戦の一年前、長野県から渡満した、“満蒙開拓青少年義勇軍 頓所中隊”の軌跡」で、制作は信越放送。14-15際の少年たちを引率した頓所中隊長の娘さんが父親の終焉の地を訪ねる。
生き残った義勇軍だったひとりが番組の最後に云う。「なんのための戦争だったのか！」
日本政府は戦後すぐに中国大陸に残された邦人の処置について現地に定着せしむると方針を決定していたのだそうだ。なんでそんなむごいことをと思う。いっぺんに内地に帰還してきたら内地の状況が大変なことになるからという説明が思いつくけれど、それじゃ外で大変なことになっていた人たちはどうなるのかと云うことになる。この延長線上にソ連による強制労働に繋がる。彼等が帰ってきたのは終戦の一年後。半分以上が大陸で大変に短い生涯を終えていた。
