ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

散歩


 図書館へ本を返しがてら散歩に出た。とにかく信号が青の方向へ歩くという方針であるきだしたら、どんどん南の方へ向かって行って、とうとう上野駅の高架沿いのいわゆる入谷口通りを歩くことになった。駅に近づくに連れて人がわんわんと湧いてくる。
 両大師橋から降りてくるスロープを降りてきた三人の女子高生と思しきグループがそれぞれ手にカメラを抱えていて、自分たちが降りてきた構造物を低い位置から写真に撮ったりしている。その撮り方が普通の観光客のそれではない。なんだか写真として芸術性を狙っているような撮り方だ。一緒に歩いてきたおじさんはなにも手に持ってはいなくて、彼女たちを見守っている感じだ。

 昔の岩倉鉄道学校の前まで来たらやけにおばさんの出入りがある。なんだろうなと思ったら入り口に「学校説明会」と書いた看板が立っている。つまり、中学3年生とその母親たちだった。今でもこういうときは母親と子どもなんだなぁ。父親は来ないんだね。そういえば今や大学の入学式や卒業式には必ず両親がついてきたりするんだろうか。20数年前にそんな様子を見て驚いたけれど、不思議に思うほうが不思議がられるんだろうな。日比谷線のすぐ上の出口を上がっていくやはりそれくらいの男子を連れたお母さんが階段の上がり口でウロウロしている。あ、ここからじゃ岩倉はすぐにはわからないだろうなと思ったから、「どこかお探しですか?」と聞いたら、このお母さんは間髪を入れずに「大丈夫です!」とおっしゃった。気丈である。

 ここまで来たんだからと無印良品に入って買い物をしていこうと思ったら、いやはやレジに長蛇の列なんである。諦めた。駅の地下通路をくぐって東の方に出ようと思ったら、地下通路にも、女子高校生と思しきグループがカメラを手にしてためつすがめつしている。おかげで、地下通路にこれまで気が付かなかったような絵があった。

 野球はとうとう3勝3敗になった。明日で決着がつく。日本は平和である。