ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

難しそうな人だと思った


 2月7日に小澤征爾がなくなったそうだ。88歳だったという。晩年はかなり辛そうだった。それでもサイトウキネンを振ったりしていた。片やジョン・ウィリアムスは92歳でベルリン・フィルを元気に振っていた。

 初めて小澤征爾の存在に気がついたのは一体いつだったかもうすっかり覚えていないが、日本人でもすごい人がいるんだなと思ったもんだったけれど、それは多分入江美樹と結婚してからじゃないかなぁ。入江美樹といったら当時売れっ子のファッションモデルだったじゃないか。白系ロシア人の父親と日本人の母に生まれた売れっ子のファッションモデルと満州生まれのバリバリの指揮者の結婚だった。小澤征爾はいわゆるバツイチで、前妻は名にし負う江戸京子である。江戸京子の父親は三井不動産の社長で、母親はピアニストだった。指揮者の配偶者としてはこりゃ抜群のパターンだったのかもしれないけれど、1962年に結婚して1966年に離婚している。この頃の私は中学から高校生の頃だ。父親が文藝春秋を毎月買っていて(当時は本屋から取るといっていた)その種の月刊誌にはこの辺の話題はちょうどよかったらしくて、そのグラビアページで私はそれを見たような気がする。ハイソサイアティの話題なんだなと理解していたんだと思うけれど、1968年に入江美樹と再婚だと聞いたときには、突然こっち方面に降りてきたような気がしたんじゃないかなぁ。
 息子の小澤征悦NHKの「ファミリー・ヒストリー」で、結局小澤征爾満州話にもなり、父親の小澤開作が歯科医だったと知った。

 私は海野義雄コンマス小澤征爾の確執については全く興味がなかった。あの頃の私は高校生で、ビートルズに夢中で、クラッシックなんてどうでも良かった。しかし、その割に海野義雄の名前は知っていた。なんで知っていたのか、これまた全く記憶にない。

 実は江戸京子も今年の1月23日に86歳で死んでいる。ふたりとも桐朋で一緒だった。

 中国で文化大革命が終わったあと、苦労したクラッシック演奏者たちの復活演奏を振ったNHKのドキュメントは非常に感動的だった。あのドキュメントは録画にしておきたかった。多分2022年12月16日にほうそうされたアナザー・ストーリー「小澤征爾 悲願のタクト〜北京に流れたブラームス〜」で見たんだろうと思う。


本の雑誌

 この雑誌は一体全体、毎月何日になったら書店に配本されるのか、いっかなはっきりしないなぁ。しかし、Amazonで目次を見た感じでは私には全く用がなさそうだ。今月は年に一度になってしまったみすず書房の「みすず2-3月合併号」がでるはずで、それが待たれる。