ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

雑感

国交

 中華人民共和国という共産党独裁国家はただただ中華民国を追い詰めるだけのために、ソロモン諸島キリバスという太平洋の貧しい国を、札束でほっぺたひっぱたいで国交を開く。アフリカでも、あちこちで、金をばらまいて、中国の影響力を誇示している。思想の貧しいものはそれまで持ったことのない札束を手にしてしまうと、自分が負けてしまっていたからこそのその力にことさら意味を見いだすようだ。あのバブルの頃のわが国も正にそれだった。カリフォルニアくらいは買い取れると豪語していたことをもう忘れたとは言わせない。中華民国は独立した国家であるが、中国共産党はまだ、彼らの存在を許す気がない。国民党国家はとっくにそこから民主化された国家になっているが、中国共産党中国共産党である、その根拠は、中華民国を潰すまで忘れないつもりだ。それでも、台湾それ自体は、国民党に占領されてしまった島であるという複雑さは今でも忘れるべきではないだろう。

病院再編

厚生労働省は26日、全国の公立病院や日赤などの公的病院のうち、診療実績が乏しいなどと判断した424病院に統廃合を含めた再編の検討を求めることを決め、病院名を公表

 年寄りが増えて、医療費が増大するから、それを抑えるために病院を再編するというわけでこのリストにあがった424病院を単に再編だけでなく、病床削減も視野に入れる改革だという。誤解を怖れずに云うと、これで医療からはじき出されるケースが出てくることだろう。目先の効果のために国民を追いやるという政策を厚生労働省は随分たくさん繰り出してきている。要介護1および2を認定された高齢者への支援を切ろうとしている政策を見たら、厚労省の方針は「姥捨て」政策と云っても良い。2000年の福祉構造改革はもはやほとんど崩壊に近い。こうなるぞと警告を発していた努力はことごとく無に帰している。

驚いた

 まさかねぇ、まさか、日本のラグビーアイルランドラグビーに勝つとは思わなかったなぁ〜〜〜!前半はボールポゼッションにしたって、テリトリーにしたって、圧倒的にアイルランド有利の展開だったのに、後半は全く逆だったもの。やっぱりフォワードが頑張れる状況になって、ようやく対等の試合を出来るようになったと云うことだよね。リーチ・マイケルがフロント・ローの三人をしきりに鼓舞していたね。いやぁ、こうなればスコットランドにも勝とうよ!

f:id:nsw2072:20190929014419j:plain:w240:left イラストレーター、というか、ま、いってみればアーティストとでもいうのか、そういう生業をしている友人がこんな靴を履いていた。見たところスニーカーだけれど、紐も何にもない。要するにこれは地下足袋だな、と友人のひとりが言うように、まるでソックスに底がついているみたいな靴だ。最初は、なんともアッパーとソールがぎくしゃくするようだったんだけれど履き慣れると楽だぜといっていた。なんだか近頃のものは靴だけじゃなくて、車やら、なんやらがみんな驚かせ、度肝を抜くというやり方なり。これで4万円もすると知って、今日はたくさん驚くことがあった。

いきおい

 勢いってものがあるんだね。文章にも勢い、行動力にも勢い、人との議論にも勢い、がある。どうもそういうものが湧き上がることがどんどん少なくなっていくのが加齢って奴じゃないか、という気がするんだね。今日なんてその典型的な一日で、ま、外が天気が良くて、出ていくと暑そうだというのもあるけれど、夜明けの東の空がとても綺麗だったんだけれど、それを見たら寝てしまって、そこからずっと勢いがない。そういえば相撲取りの四股名の「勢(いきおい)」ってのは思い切った命名だなぁと感心したね。一体誰の発想だったんだろう。多分その人はなにか、思想的にも見るべきものを持っているような気がするなぁ。
 ブラブラしながら、テレビでNFLの「Thursday Night Football」を見ていたら、7点差でPackersがEaglesをおいかけている状態で、もう4Qだった。どうせAaron Rogersがここぞと云うときにビシッとパスを決めて逆転勝ちなんだろうと見ていたら、その最後のビシッでインターセプトされてしまい、3勝1敗だ。

床屋

 床屋といっても、私が行っているのは、1,100円の床屋。しかし、その床屋へ行く前に、昼飯をどこかで食べようと思って、わざわざ家で食べずに出た。さて、どこで食べようかと考えるんだけれど、外で食べるのに、私が持っている選択肢というのはそんなに多くないわけ。ここのところしばらく行っていないから、京橋まで出て、三州屋銀座一丁目店かなぁ、それとも、三越前で外に出て、寿々木のカツ丼かなぁと思いながら駅まで来る。ICカード160円ちょっとでいける限界は京橋だからと、三州屋にした。

f:id:nsw2072:20190926184927j:plain:w360:left 午後1時20分くらいだった。入ってすぐのテーブルが開いていたのでそこは座る。丁度おばさんがその辺にいたんで、大きく口を開けて「海鮮丼」と言った。「はぁい」といいながら奥へ行ったおばさんは厨房の前で「刺身いっちょぉぉ」と言った。あれあれと思っていたら、これまで見たことのないお姐さんが「海鮮丼でしょ?そうですよね」と途中から私の方を見ながらいった。私はウンウンと頷いて事なきを得る。ところがお茶、醤油皿、漬け物、箸がきて、さっそく海鮮丼がトンと置かれたんだが、ナメコみそ汁がいっかなこない。しょうがない、「すみませぇぇん」と声を上げ、小さな声だけれど大きく口を開けて、「お・わ・ん」といった。蓋が乗ってやってきた。だから、今日の写真にはお椀が写っていない。あっつあつのなめこ汁は好きなんだけれど、爺さんが口からヌルッとつなげていたら汚いなぁと思われるだろうからと、結構気を遣うのだ。
 アップルに寄ると、外に人の列ができている。そりゃなんの列なんだろうと、お姐さんに聴くと、iPhone-11とアップル・ウォッチを買う人の列だそうだ。まだそんなに人が押し寄せているのか。返す返すも、20日の11の売り出し前に行って、iPhone-7を買っておけば良かった。今のガラケーの番号をそのまま持って他のキャリアーに切り替えて、なおかつスマホに乗り換えるのはなんだか難しいらしくて、どうもドコモの予約番号をとっておかなきゃならない、なんて書き込みもある。こんな面倒なのかと思うと、自分のものだけではなくて、つれあいのガラケー電話をスマホにするのも結構面倒くさい。ドコモに入って聴こうかと思ったら、こちらも長蛇の列だ。要するに増税前の駆け込みなんだろうか。増税なってすんなよ!この不景気なのに。どう見たって、好景気なんかじゃないだろうよ。

Coyote No.68 特集:山は王国 SWISS ALPS FOR BEGINNERS

Coyote No.68 特集:山は王国 SWISS ALPS FOR BEGINNERS

 教文館に入って雑誌の棚を見たら、もう見るのを止めていた「coyote」が「アイガー、マッターホルン」って書いてあるもんだから思わず買ってしまった。帰りの電車の中で、ぱらぱら見たんだけれど、よくよく考えたら「モンブラン」が入ってないじゃん。それだったらもうずいぶんと見たよねぇ。そうそうグリンデルヴァルドのサンスター・ホテルという歯磨きみたいな名前のホテルがあるんだけれど、あのホテルはグリンデルヴァルドでは最古のホテルなんだと書いてある。確かに良い景色のところにあるんだけれど、朝飯はめちゃ込みで、スタッフは横柄で、良い想い出がない。キリスト教と死-最後の審判から無名戦士の墓まで (中公新書)」指 昭博 (著)
 ちょっと前から気になっていた本で、著者が必ずしもキリスト教徒ではないところが気になるのだけれど〔そういう場合概ねネタとしてキリスト教を語る手合いが多くて閉口する)、場所が場所だし、ちらっとまえがきを読んだら、フランダースの犬のネロは最後の審判を下されたわけでもないのに、どうして天国に行くと書けるんだ、というくだりに気を引かれたことでもある。ひょっとするとここは死人に鞭を打ってはいけない日本文化がそうしているんじゃないか、という気がしないでもないけどね。もっとも極楽浄土にいった人がどうしてお盆に帰ってくるんだとも書いていて、こりゃ研究者としても面白い人かも知れないと思ってしまった。さて、どうでしょう。
加藤武 芝居語り (単行本)

加藤武 芝居語り (単行本)

 多分古書となったら格安になるのではないかと思われる、タレント本の類いかも知れないけれど、加藤武についての本は読んだことがない。加藤武といえば、私は好きなタイプの役者だったけれど、もちろん生では見ていない。どこが好きなタイプなのかといったら、「話の特集」には良く名前の出る人だったから、というだけかも知れない。小沢昭一フランキー堺北村和夫大西信行なんてところが繋がってくる。とくれば私の手が動かないわけがない。みんな味が濃くって、しつこそうで声がでかくて、眉間に皺を寄せてなんか云いそうだ。まえがきにあるように、彼は86歳でコトンと死んだ。その歳なんだから、寿命が尽きてもおかしくはないが、非常に唐突に死んだ、という感じがある。そこへいくと永六輔が死んだのは83歳だけれど、ラジオで弱っていく様をさぁどうだと見せながらの衰えだから、あぁ、そうかとうとう逝ったか、という感じがしたもんだが、加藤武は違う。胴間声を響かせながら、アレッと驚かせて逝った。彼の人となりが書かれているんだと思うからすぐ手に取った。多分買うのはこの年代に違いない。
冗談音楽の怪人・三木鶏郎 :ラジオとCMソングの戦後史 (新潮選書)

冗談音楽の怪人・三木鶏郎 :ラジオとCMソングの戦後史 (新潮選書)

 また泉麻人である。またあいつにしてやられたと思うと悔しい気持ちがないわけじゃない。泉麻人なぎら健壱が書いたものは買わないつもりだったのに、正に一時期三木鶏郎が気になってしょうがない時期があり、泉麻人よりも9年も年長の私ですら良くわかっていない三木鶏郎をこれ見よがしに書くのが気に入らないっちゃ、気に入らない。奴が生まれたときには私はもう二部授業だったかも知れないが、小学校に通っていたんだ。🎶じんじん仁丹、じんたかったったたぁ〜も三木鶏郎だったのか!もうそれだけで買ってしまった。スマホを買う金がますます消えていく。床屋でいつものように「6mmで刈って下さい」と云ったら上はどうします?丸刈りで良いんですか?と聞くので面倒だから「ハイ」と答えてしまった。結果、単なるお坊さんみたいになった。失敗だった。
 帰りのバスに乗った50代の夫婦とおぼしき二人連れが最初っから最後までスマホでゲームをそれぞれやっているのを見ていたら、スマホなんて高いおもちゃだなぁと再認識した。

二日酔いは病気か

 フランクフルトの裁判所で、「二日酔いは病気である」という裁決が降りたのだそうだ。
今日はその病気。うつらうつらを繰り返しておったという、非常に充実した一日だった。

f:id:nsw2072:20190925195105j:plain:w360:left その昔、もう20年くらい昔のことだけれど、Sydney郊外に暮らしていたとき、近所のウールワースというスーパーマーケット〔豪州のスーパーマーケットはこれとColesという二つのチェーンしかなかった〕のレジで前の母親と娘がベルトにだらしなく買い物を並べていたので、つい、ギャロンの牛乳をもって前に押し出した。するとその母親がその牛乳を買い物のベルトから外した。汚いアジア人が触ったからもう要らない、というような雰囲気がにじみ出ていた。私はあっけにとられて呆然としていたのだけれど、ハイティーン〔言葉が古いな〕の娘が突然大きな声で「マーム!もうやめてよ、そういうことするの!」と怒鳴った。あっけにとられていた上にますますあっけにとられた。事態はそれ以上に発展はしなかったんだけれど、未だにあれはどういう意味だったのかと、いぶかしい。
 本当に人種差別だったのか、あるいは宗教的な問題だったのか、はたまた潔癖症的心理の問題だったのか。しかし、潔癖症の人はスーパーマーケットなんかで買い物できないよねぇ、棚に到達するまでに何人の人が触ったことか。やっぱり差別だったのかなぁ。

鈴本演芸場

f:id:nsw2072:20190925194639j:plain:w360:left 今日は柳家権之助の最初の真打ち昇進・襲名披露が上野鈴本演芸場である。午後5時開場の予定が表に行列ができていたので15分はやめて開場された。とにかく爺さん婆さんはやってくるのが早いのだ。そのままなだれこむと、前から10列ほどがすぐに埋まった。今日は前座もなくて、はなから二つ目で、歌武蔵の弟子、伊織っての。真田小僧をやったんだけれど、なかなか達者。昨日の一花くんを見たかった。ロケット団を楽しみにしていたのに、代演で関西訛りの姉妹漫才、ニックスだって。お姉ちゃん、普通の人。権太楼さんがなんだか感激しているみたいで、枕で権之助の話に触れて「あ、これ、口上でやれば良かったなぁ」って。
 生まれて初めての寄席のトリをとった権之助、「百川」をかけました。どうも最近、あちこちでこれをやっているようで、随分入れ込んでンなぁと思ったら、この大一番にかけるつもりだったのか。小菊さんの時にトイレに立って、帰ってきてから後ろに立っていたんだけれど、ほぼいっぱいの入り。埋まって良かった。
 とにかく無事初日が終わって良かった。

トンネル

 生まれて初めてロンドンに降り立ったのはいったいいつだったのか、記憶の底をまさぐってみると、多分、1980年の2月ではなかったかと思う。多分New Yorkから飛んだと思う。米国のユタ州からの帰りに、Vancouver、San Francisco、Los Angeles、Houston、Minneapolis、Chicago、と廻ってNew YorkからLondonを経て東京に帰ってきたのがもう2月の末頃だったようだ。あの頃はまだ使えないという烙印は押されていなかったけれど、会社の方針が自分の将来像にはあまりあってはいないなぁと感じ始めていたような気がする。
 そんなロンドンで気になったのはテームズ河には随分昔からトンネルが掘られているということだった。それが一本ではなくて、何本もあるらしいという。あるときに聞いた話では、土質が粘土のようなものなので、掘りやすく、なおかつ水のシール性が高いのだということだった。
 「テームズ河トンネル」で検索すると、今はどんどんヒットする。これは面白い。なにしろ1818年1月にトンネル工法としては革命的な進歩となるシールド工法の技術の特許を取得した技術者がいたんだというウィッキペディアの記載には驚いた。しかし、土木工学界では常識なんだろうなという気はする。素人には驚愕だ、よく考えた!
 Greenwich Foot Tunnelというものも存在する。1902年に建設されたとされているトンネルで、歩行者用のトンネル。こういうトンネルは実は欧州にはかなり存在していて、ハンブルグでも、アントワープでも潜ったことがある。そういえば、日本の河川にこんなトンネルがあるかなぁ。

へぇ。

 三宅裕司の親父は岡山二中だったんだって。うちの親父は3年ほど早いけど、やっぱり岡山二中だったよ。(NHKのファミリー・ヒストリーより。)

7,500歩

f:id:nsw2072:20190922204513j:plain:w360:left つうわけで、ナイキの靴の履き心地を試しに行かなきゃというんで、都営地下鉄に乗って、日本橋丸善に出かけました。昔だったらもっと早い時間に出かけて、出先で昼を賄おうって元気があったんだけれど、今じゃ、立ち食いの蕎麦屋があんまり旨いのが見つからないし、それよか、MLBが佳境に入っていて、それどころじゃないんだね。明け方までテレビで野球を見ていて、眠くなったから寝ちゃったら、気がついたらもうお昼でね。それじゃどうしようってんで、昨日の残ったチャンチャン焼きを餡かけにして焼きそばにしたんだ。そうしたら、これが意外にいける。ちょっと甘い味付けになっちゃったんだけれど、それが意外に良い。
 昔の限界点、15,000歩の半分程度で返ってきたんだけれど、それでももう股関節あたりが痛い。

新・天皇論

新・天皇論

 保阪正康サンデー毎日に連載していた記事の単行本化だそうだ。彼はまごうことなき平成天皇の大ファン、というか、心酔している、というか、大好きなんだよね。サンデー毎日にはもうずいぶんと長いこと彼は連載をしてきた。

スウェーデンの小学校社会科の教科書を読む: 日本の大学生は何を感じたのか

スウェーデンの小学校社会科の教科書を読む: 日本の大学生は何を感じたのか

 北欧の例を持ってきて、日本のシステムとの比較をする度に、本当にいやんなっちゃうんだけれど、スウェーデンの若者に政治に関する興味を聴いてみると、日本の学生よりも関心が薄い。しかし、選挙の投票率は圧倒的にスウェーデンの方が高い。これはどういうことなのか、というところから、スウェーデンの子どもがどんな教育を受けているのか、を明らかにする。日本の教育が如何に恣意的なものになっているのかが良くわかる。

CIAスパイ養成官 :キヨ・ヤマダの対日工作

CIAスパイ養成官 :キヨ・ヤマダの対日工作

 「新潮社の本なんか、金輪際かわねぇんだ!」と啖呵を切ったことを忘れているわけではない。わけではないけれど、このテーマはいかにも私の興味を引く。どこか他の出版社から出して欲しかったなぁ。1922年生まれ、東京女子大卒のキヨ・ヤマダの話。戦中の日本人、日系人の話はまだまだあるんじゃないかなぁ。とはいえ、彼女が活動したCIAの設立は戦後、1947年の筈だ。