ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

富士山ナンバー

 昨日の静岡新聞のサイトを見ていたら山梨県静岡県をまたいで富士山の周りの静岡県富士宮、富士、御殿場、裾野市、小山、芝川町の4市2町と山梨県富士吉田市富士河口湖西桂町、忍野、山中湖、鳴沢村の1市2町3村を対象として自動車の「富士山ナンバー」ができるという。二県にまたがるナンバーも珍しいし、「山」の名前のナンバーもちょっとなぁ。わが第二のふるさと(どうもその種の土地が後から後からできちゃう気もするんだが)がある静岡県も、あの飛行場の話といい、なんだか空回りしている様な気がして、ちょっとなぁ。

柳沢発言

 昨日の「きっこのブログ」が書いていた様に、実は柳沢の発言は忠実に聞くと「機械、装置」という単語そのものが問題というよりも、生む女性だけが頑張れば解決すると思っている、その「単純さ」に問題があると思う。これでは周囲は何も考えないけれど、出産適齢期の人が頑張れ、といっているだけだ。それで野党が抗議を表明するために審議拒否をしているのをもっけの幸いで与党はどんどん予算を進行している。これを彼らは「粛々と」と表現する。最大党の中川某なんぞは前日の酒が残っているのかどうか知らないが、これを「ご理解頂けるものだと思っている」と発言する。確かに議論すべき場で議論をしようとしない野党が悪いという議論もある。しかし、今そこに存在する疑義に関して明確にすることなく議論をするのであれば、それこそ欺瞞だというべきだろう。しかもその疑義を創り出した大臣は最も中心となるべき分野を担当している大臣なのだから始末は悪い。彼はもともと大蔵官僚出身で、金融畑が専門である。大臣になることがまずあって、そこから、「じゃ、あいているポストはどこよ」というはめ込みの仕方であるということはこの内閣が出発する時にまず思った印象だった。
 日程を追い込み、国会開催時の一日あたりのコストの無駄遣いを考えたらこんな審議拒否を容認することはできないと、与党がどんなことをしようと数の力の前に屈するのは現在の仕組みの上では仕方がないだろうという論理は盲従論理だろう。

日曜討論

 今朝の「日曜討論」での中川某がいう労働の「時代背景の違い」というのはただただ雇用者側の事情に過ぎないことを明確にしておく必要がある。この時点から将来を見渡してみると、雇用者が言いたいことをいえる、やりたい放題をやれるのは、このままの状態でいくと多分この時期だけのことで、将来的に見るとどんどん労働者の絶対数が減少し、マーケットもそれに従ってどんどん縮小し、国力がどんどん低下していくわけである。その先で企業が生き残るためにはどうすることが必要なのか、ということを真剣に考えるのは利益追求集団としての長期的な視野が必要になるのだけれど、多分現時点での短期的な視野でしか考えられない現状を見ると、本来的な役割を現時点で果たさず利益追求集団に追従している政治担当集団の責任は重大なものとなるだろう。残念ながらこの国の政治集団は政治的役割を果たしているのかといえば、全ての活動が選挙を戦うための存在としての意味を持つに過ぎないのが現状で、そんな存在を許しているのはまことに遺憾ながら私たち選挙民であることを考えると実に忸怩たる思いがある。

大和証券の罠

 昨今、あたかも「ホイチョイ・プロダクション」のパロディ(今この言葉を思い出すのに3分ほどかかってしまった)の様な「えびちゃん」(この女性が他のなんとか・・これは思い出せない・・という女性タレントと区別がつかないのだけれども)というタレントが出て、クライアントと思われるおやじ(「ホイチョイ」だったらさしずめ財前部長か)がなんだかかんだいうのに対して漫才のなんとかという(顔は充分に見ているんだけれどコンビ名は全く知らない)ふたりがそれを適当にあしらってクライアント(財前部長・・しつこいか)を納得させる、というコマーシャルが、いくつものバリエーションをいっぺんに、そしてあたかもシャワーの様に流されている。こんなコマーシャルで一体全体大和証券の客(これもまたクライアントというわけだけれど)が増えるとでもいうのだろうか。おっさん、おばさん客だったら「軽いわねぇ・・」と否定するんじゃないかとか、これを「おもしれぇ〜」というような若い客を対象にしているんだったら、ちょっとおやじ臭くねぇかねぇ・・なんていっていたら、連れあいが「もうそれだけで充分に大和証券の戦略に乗ってるのよ。挙げ句にブログなんかに書いたらそれこそ思う壺」と指摘。で、これがその壺にはまったところなのだ。

タスマニア

 座り疲れて居間に出ていったらテレビ朝日の番組がタスマニアだった。この種の番組がタスマニアで撮影されると必ずホバートにおられる日本人の旅行社を経営している方のお名前が出る。この番組も途中からだったけれど、最後まで見ていたらこの方のお名前が出た。
 日本人にはメルボルンの郊外のセイント・キルダと同様に「魔女の宅急便」の舞台のひとつとして知られているタスマニアの中心あたりにあるRossという町のパンやさんが出てきた。ここはとても小さな集落だけれども、タスマニアを走り回っているといくらも出会う町の中ではまだ大きい部類に該当する。
 なにしろタスマニアをがんがん走っていると道路標識のスピード制限が100km/hから80km/hに下がったらそろそろ集落が近いぞ、という警告でこれが60km/hになったら“あなたはまさに集落の中心にいる“という意味で、それもバラバラっと家が建っていたなぁ、と思ったらすぐに制限速度は元に戻って、あぁあれで集落を過ぎたんだ、と知れるというものだ。
 ところがRossには表通りから角を曲がると通りの名前を示すプレートがちゃんとたっていて、公民館の様な建物だってあるし、教会は建っているし、商店はあるし、という立派なものなんである。で、そのパンやさんは日本人の間では既に超有名になっていて、通りかかる人は屋根裏のB&Bに泊まりたがるというくらいのものである。決して安くはないんだけれど、豪州全体のオリンピック以降のバブルの影響で、タスマニアの宿泊施設もどんどんインフレしていく。昔ほど日本人にとって安値感がなくなったのはなんとも残念。大きな声では云えないが、私は北からホバートに帰るときにこの町を通りかかり、どうしてもトイレに行きたくなって、見当をつけて角を曲がったらなんと「Public Toilet」のサインを見つけ、それに導かれていって見たら公民館(Town Hall)のトイレを利用するに至ったのである。
 ちょっと重いけれど、街の雰囲気をご覧になりたい方はこちらをどうぞ。それにしても今年の天候は日本だけでなくて豪州でもおかしいらしく、こちらの気象局の記録を見ると、2月2日の最高気温はなんと摂氏28.0度だとは!それじゃぁ、ひょっとしてと過去の温度を捜すと12月10日にはとんでもない数字が書いてある。それは「35.6度」だというのだ。確かにRossはタスマニアのほぼ真ん中あたりにあるから寒暖差が大きくなって不思議はないのだけれど、こんなことがあるのかとびっくりする。