ほぼ足りてまだ欲 その先

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タスマニア

 座り疲れて居間に出ていったらテレビ朝日の番組がタスマニアだった。この種の番組がタスマニアで撮影されると必ずホバートにおられる日本人の旅行社を経営している方のお名前が出る。この番組も途中からだったけれど、最後まで見ていたらこの方のお名前が出た。
 日本人にはメルボルンの郊外のセイント・キルダと同様に「魔女の宅急便」の舞台のひとつとして知られているタスマニアの中心あたりにあるRossという町のパンやさんが出てきた。ここはとても小さな集落だけれども、タスマニアを走り回っているといくらも出会う町の中ではまだ大きい部類に該当する。
 なにしろタスマニアをがんがん走っていると道路標識のスピード制限が100km/hから80km/hに下がったらそろそろ集落が近いぞ、という警告でこれが60km/hになったら“あなたはまさに集落の中心にいる“という意味で、それもバラバラっと家が建っていたなぁ、と思ったらすぐに制限速度は元に戻って、あぁあれで集落を過ぎたんだ、と知れるというものだ。
 ところがRossには表通りから角を曲がると通りの名前を示すプレートがちゃんとたっていて、公民館の様な建物だってあるし、教会は建っているし、商店はあるし、という立派なものなんである。で、そのパンやさんは日本人の間では既に超有名になっていて、通りかかる人は屋根裏のB&Bに泊まりたがるというくらいのものである。決して安くはないんだけれど、豪州全体のオリンピック以降のバブルの影響で、タスマニアの宿泊施設もどんどんインフレしていく。昔ほど日本人にとって安値感がなくなったのはなんとも残念。大きな声では云えないが、私は北からホバートに帰るときにこの町を通りかかり、どうしてもトイレに行きたくなって、見当をつけて角を曲がったらなんと「Public Toilet」のサインを見つけ、それに導かれていって見たら公民館(Town Hall)のトイレを利用するに至ったのである。
 ちょっと重いけれど、街の雰囲気をご覧になりたい方はこちらをどうぞ。それにしても今年の天候は日本だけでなくて豪州でもおかしいらしく、こちらの気象局の記録を見ると、2月2日の最高気温はなんと摂氏28.0度だとは!それじゃぁ、ひょっとしてと過去の温度を捜すと12月10日にはとんでもない数字が書いてある。それは「35.6度」だというのだ。確かにRossはタスマニアのほぼ真ん中あたりにあるから寒暖差が大きくなって不思議はないのだけれど、こんなことがあるのかとびっくりする。