ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

柳沢発言

 昨日の「きっこのブログ」が書いていた様に、実は柳沢の発言は忠実に聞くと「機械、装置」という単語そのものが問題というよりも、生む女性だけが頑張れば解決すると思っている、その「単純さ」に問題があると思う。これでは周囲は何も考えないけれど、出産適齢期の人が頑張れ、といっているだけだ。それで野党が抗議を表明するために審議拒否をしているのをもっけの幸いで与党はどんどん予算を進行している。これを彼らは「粛々と」と表現する。最大党の中川某なんぞは前日の酒が残っているのかどうか知らないが、これを「ご理解頂けるものだと思っている」と発言する。確かに議論すべき場で議論をしようとしない野党が悪いという議論もある。しかし、今そこに存在する疑義に関して明確にすることなく議論をするのであれば、それこそ欺瞞だというべきだろう。しかもその疑義を創り出した大臣は最も中心となるべき分野を担当している大臣なのだから始末は悪い。彼はもともと大蔵官僚出身で、金融畑が専門である。大臣になることがまずあって、そこから、「じゃ、あいているポストはどこよ」というはめ込みの仕方であるということはこの内閣が出発する時にまず思った印象だった。
 日程を追い込み、国会開催時の一日あたりのコストの無駄遣いを考えたらこんな審議拒否を容認することはできないと、与党がどんなことをしようと数の力の前に屈するのは現在の仕組みの上では仕方がないだろうという論理は盲従論理だろう。