ほぼ足りてまだ欲 その先

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決まり文句

 かつて農林大臣だった故松岡利勝は「彼の政治資金団体松岡利勝新世紀政経懇話会」が、賃料が発生しない議員会館に主たる事務所を置きながら、事務所費として2003年は2600万円超、2004、2005年は3100万円超、3300万円超と、極めて高額な支出を計上して問題になった時に、徹底して「法に則って報告をしている」という言葉を繰り返し続けていた(ウィッキペディア)」ことを、ふと思い出した。
 なんでこんなことを思い出したのかというと、今回の小沢一郎の検察審議会による議決起訴に際して野党各党のコメントを聞いていると、「離党しろ、議員辞職しろ、国会で説明するといったじゃないか」の繰り返しだからだ。
 多分こんなにたくさんいる国会議員の中で与党の中でも反・小沢派議員や野党議員の中には殆ど今回の小沢一郎の立場を完全に理解しているものは少なそうだ。いや、理解できていても、そうじゃないという論調に立っているものが多くを占めているようにも思える。
 それはマスコミの殆どが小沢一郎は「悪」でなんも説明しない不逞の輩だというスタンスに立っているからではないかとも思う。マスコミが検察審議会に持ちこんだ市民グループというのはどんなグループで、彼等を取材してなにゆえに持ちこむのか、検察が小沢一郎陸山会事件を不起訴に決定したバックグラウンドはなんなのかという点を前向きに取材して報道していたら、果たしてこのような論調になったのかといったらまったく反対だろうな。
 「小沢一郎政治倫理審査会に自分ででるといったじゃないか」も繰り返される言葉だけれど、あの時点では検察審査会は議決を出してはいなかった。司法がこっちで裁く、といったのだから立法が茶々を入れるべきでないのは当然だという論理を自民党は意図的に無視している。