ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

相撲取りが大型になって怪我に泣く人が多くなってきたという。貴の花の引退も怪我が原因だし、上位陣が軒並み怪我で休場して、全然面白くない。ま、その分一番脂ののったところの朝青龍を見逃さずにすんでいるわけだが。巡業や、トーナメント戦を見るとよく分かるが、そんな時には相撲取りは全く真剣勝負はしていない。ぎりぎりのところで粘ったりしない。そんなことをするととんでもない落ち方をするはずだからだろう。

かつて豪州に赴任していたときにメルボルンシドニーで相撲の巡業があった。テレビ中継まであった。テレビで見ていたが本場所を見慣れた日本人にはとても正視に耐えるものではなかった。明らかに真剣味に欠けるものだった。外人には分からないだろう、この程度で良いだろうといわんばかり。しかし、観客の中に占める日本人の割合は、その地の全人口に占める日本人の割合に比べたら遙かに高いはず。にもかかわらずそんな相撲を見せるわけである。そんな巡業は日本相撲協会にとってなんの意味を持つのだろう・・?

それはそれでひとつの問題としても、その怪我である。アメリカン・フットボールNFLでも怪我が大きな問題になっている。あるトーク番組でこんな話をしていた。給料が大きすぎるのだ。だからオフェンスのラインメンも、ディフェンスのラインメンもより多くの給料を手に入れようと、がんがんぶつかる。これが給料がこんなに高くならなければ自分を壊してまで稼ぎに走らないというのだ。ということは相撲もそうなのか?朝青龍横綱になって武蔵丸と対等にやり合えるのか?

よくいわれることだが、これでモンゴル対ハワイになるわけだが、自らにしろ日本の国技といわれる相撲がこれだけ国際化しているんだから、女性知事を土俵に上げればよいし、日本国もそろそろ鎖国を止めて開国したらよいと思うのだが、どうだろう。

画竜点睛を欠き、飛ぶ鳥跡を濁してしまったが、貴の花の引退間際はがんがんぶつかるとはならなかった。小泉が怒鳴ったように「感動したっ!」といえる状況ではなかった。弱い相手と組んでもらい、挙げ句に横綱らしくない変わり身で勝ったりした挙げ句に、さばさばしているといって辞めた。これまでマスコミのマイク(ということはその先に何人ものファンがつながっているのだが)をバカにしたような無愛想さであしらってきた。引退してしまったら誰もそれを指摘しないのか。終わってしまったら何もいわないのが武士の情けなのか。マスコミはいつから武士になったのか。
もうひとつラジオで面白い話をしていた。ある男の部屋をノックするものがいた。やけにしつこい。しょうがないからでていった。すると父と母がボーイスカウトの格好をした子供と一緒に立っている。実はこの子がサマーキャンプに行くのだが、商売がうまくいかなくて行かせてやれない。申し訳ないが寄付してもらえないかという。一見しただけで、男は警察に通報した。この親子はそれまでに150軒を巡り、667ドルを集めていたという。それだけの家庭がボーイスカウトに対してそういう感覚を持っているということが日本とちょっと違っている。
さて、どうしてこの男は即座にこれは詐欺だと分かったのだろうか。この子どもは確かに古着屋で買ったボーイスカウトの正式なユニフォームを着ていたのだが、していたチーフ(英語ではネッカチーフと表現したが、これがすでに日本のボーイスカウト界では間違い)の結び方が間違っていたからだという。普通、チーフはチーフリングという筒に通しているだけである。どうもこれは普通にはぴんとこないらしくて、日本でも例えばテレビでもここの部分をあたかもコックさんの三角巾のように胸で縛っていて、あぁなんで分かった奴がいないんだろうなぁとがっくりする。